丸源飲料工業は、ギフト・ネット販売を主体に「ハーダース バイオジェニックス グリーンスムージー」を開発した。歳暮需要に向け本格販売を開始し、市場の反応を見てシリーズ展開も検討する。
主力の外食は将来的な「健康志向の高まり」に合わせて対応する考えだが、当面は潜在需要の高いギフト・ネット市場から攻略する。

発酵で野菜の苦み、青臭さを減らしうまみを引き出してあり、野菜が苦手な人でも飲みやすいグリーンスムージーに仕上がった。100ml当たり10億個以上の植物性乳酸菌(殺菌)が含まれ、腸内フローラを介さず体に直接働きかけるバイオジェニックス(乳酸菌生産物質)を手軽に摂取できる。

従来、緑黄色野菜を使用したグリーン系の飲料は、おいしさよりも健康を優先する傾向があった。同社の製品は口当たりよくまずはおいしさを最優先に考え開発、そこに整腸作用など機能性を付与している。

「バイオジェニックス」はまだ市場に定着していないワードだが、専門性の高い文献では「ヨーグルトと同様に整腸作用が高く、体感をしている人も多い」という。

乳酸菌発酵した物質は、アミノ酸が豊富で、野菜のピューレよりもうまみが増幅し、野菜臭がない。同品は、野菜を直接摂取するよりもおいしく手軽に野菜が取れる加工がしてある。

原料はホウレンソウ、ニンジン、カボチャで「植物性乳酸菌を選択することでおいしく仕上がった」(阿部浩明専務)と語る。従来の“体に良いけどおいしくない製品”とは一線を画し、新たな需要を模索する。▽荷姿=1000ml口栓付きゲーブルトップ▽小売価格=税別1000円

◇日本食糧新聞の2017年12月13日号の記事を転載しました。