駐日オーストラリア大使館は1日、15年の日豪EPAを記念したシェフ・ソムリエ対象のメニューコンテスト「テイスト・オブ・オーストラリア(Taste Of Australia)」の結果発表・授賞式を開催した。最優秀賞は東京・銀座のワインバー22(トゥ・トゥ)が受賞し、オーストラリア視察旅行など副賞を獲得した。

同コンテストの参加資格は、ホテル・レストラン勤務者で35歳以下のシェフ、ソムリエ各1人と助手1人の最大3人が1チーム。日豪EPAの恩恵を受ける食材を使い3皿のコースメニュー(前菜・メーン・デザート)とそれに合うワインを提案する。日本全国から多くの飲食店が参加し、書類審査を通過した10チームが前日11月30日に服部栄養専門学校で調理実技を行った。

●陳建一審査員の総評
時間、スペースの限られた条件の中で、皆さん調理実技をしっかりこなしていた。オーストラリア食材の素晴らしさを実感できたと思う。審査は拮抗(きっこう)したが、優勝チームはどのチームよりも楽しそうに調理していた。その気持ちが作品によく表れていた。

●山下春幸審査員の総評
今回の作品はレベルが高く審査も苦労した。それぞれの地域色もよく出ていて、オーストラリアで提供しても面白いと思う作品があった。インターネットの普及などで情報共有が進んでいることもあり、皆さんがよく勉強していると感じた。今後も精進を重ねていただきたい。

優勝した22(トゥ・トゥ)チーム

▽最優秀賞=22(トゥ・トゥ)▽オーストラリア食材と和のベストマッチ賞=京都タワーホテル▽Best Aussie Beef or Lamb賞=ホテルオークラ神戸カメリア▽料理と飲料のベストペアリング賞=リーガロイヤルホテルベラコスタ▽ベスト・オーストラリアフレッシュ/ユニーク食材賞=リーガロイヤルホテル オールデイダイニングリモネ

〈審査員〉▽審査委員長=坂井宏行(ラ・ロシェル)▽審査員=陳建一(四川飯店)山下春幸(HAL Yamashita)

◇日本食糧新聞の2017年12月11日号の記事を転載しました。