広島県府中市でこれから最盛期を迎える特産ゴボウ「諸田のごんぼう(ごぼう)」をご存じでしょうか? 諸田のごんぼうは、太さが通常の倍以上もあるのに柔らかく香りも良い!と評判、おすすめです。

ゴボウの争奪戦になる人気イベント

広島県府中市の諸毛町の特産品「諸田ごぼう」は、この地独特の赤土で栽培され、太くて香りが良く柔らかい!と、購入者からの口コミで人気が広まった、ファンの多いブランドごぼう。例年11月中旬頃から時期を迎え、毎年12月頃には「諸田ごんぼう祭り」が開催されます。

この祭りのメインは、諸田ごぼうの即売会。広場のステージに極太のゴボウが束ねて並べられ、これを求める人であふれかえる様子がこの地の冬の風物詩となっています。

イベントに並ぶ諸田ごぼうは、1束500円、1000円など、その価格だけを見るとふつうのゴボウに比べてお高く感じますが、実物を見てビックリ。とにかく太くて大きい。大量に用意されても販売開始30分後にはほぼ完売になるほど。

買いに来たご婦人たちは「出回る量が少ないけぇ、スーパーにもあまり並ばんのんよ。保存がきくから、買いだめ!」と大量のゴボウを抱えて持ち帰る姿も多く見られました。

太くても味は確か、豚汁やおせち料理に

スーパーで売られている普通のゴボウが、お箸のようにも見えてしまうほど極太な諸田ごぼう。

筆者が購入したものは、直径約5cmほどありました。

太くても味は確か。土を落としてぶつ切り・削ぎ切り・薄切りなど、普通のゴボウと変わらない使い方で諸田ごぼう料理を楽しめます。煮物にしても柔らかく、味がしっかりと染みますよ。

諸田ごんぼう祭りの会場では、ゴボウをたっぷり使った豚汁の販売や、ゴボウ入りのつきたて餅の振る舞いもありました。

細かくなったゴボウが練り込まれ、少しだけ塩味がきいたシンプルな餅。ふんわりとゴボウが香って美味しい。地区の女性たちが細かくちぎってくれるのを、我先にと手を指し伸ばして待っている姿が印象的です。

2017年の諸田ごんぼう祭りは12月17日10時より、広島県府中市のサン・ステージ羽高湖(諸毛町3000番地)にて開催です。