こんにちは。紅茶担当の星なお子です。あちこちで紅葉などが見事に色付き、鮮やかな景色が広がっていますね。最近、店頭でよく目にするようになった「和紅茶」。日本産の茶葉を使って作られた紅茶で、注目度が高まってきています。

日本で育った茶葉を発酵させた紅茶

和紅茶は、「地紅茶」「日本紅茶」「国産紅茶」などいろいろな呼び方があります。また、和紅茶に、柚子・いちご・栗・ミントなどを加えたフレーバーティーも人気のようです。

2020年の東京オリンピックに向けて、外国人を意識しているのでしょうか。なかには英語表記されているものもあります。緑茶だけでなく、和紅茶も積極的にアピールしていきたいものです。

現在、和紅茶は、全国約300か所で生産されていて、なかでも九州が盛んに行われていて、今月は東京で「2017九州和紅茶博覧会」も開催されます。

和紅茶は、日本で育った茶葉を発酵させた紅茶です。日本の気候は、日照量が少なく、昼と夜の温度差がないので、タンニンが少なく、また渋みが少なく、マイルドな味わいです。生産者によって違いはありますが、一般的な紅茶とは違う魅力があります。

和紅茶の品種

べにふうき・・・和紅茶で一番多い。ほのかな渋みと爽やかな甘み。

べにひかり・・・まぼろしの紅茶とも言われる希少な品種。茶園によって渋みの強弱有り。

べにほまれ・・・セイロンティーに近い。優しい甘み。

ただにしき・・・重厚感ある甘みと渋み。赤ワインがお好きな方にお薦め。

やぶきた・・・緑茶の品種である“やぶきた”からつくられた。渋み少なめ。

和紅茶の魅力は、なんといっても日本料理や和菓子に合うところです。日本の風土(気候・地質)・日本のお水に良く馴染むので、相性が良いのも納得です。そして、柔らかな口当たりとほのかな甘みが特徴です。大人しい感じは、日本人女性に似ています。

まろやかで飲みやすい和紅茶

先日、生徒さんたちと、栗きんとんと和紅茶と合わせていただきましたが、お互いを引き立てて、相性抜群でした。もちろん、お饅頭やお煎餅や金平糖なども合います。

また、紅茶は特有の渋みがありますので、お子様やご年配の方はあまり飲めないと言う声を聞きますが、「和紅茶はまろやかなので飲みやすく、何杯も飲めますね。」とのご意見も飛び交いました。

日本の魅力が詰まった、注目の「和紅茶」を是非お試しください。