焼き肉店のまかないから昇格! サラダバーの蒸し野菜が女性に人気
「焼肉なべしま 与次郎本店」は、サラダバーが自慢の焼肉店。季節感あふれる約20種類の野菜類を取り揃え、これ目当ての女性客が多い。中でも人気なのが「蒸し野菜」。野菜を蒸すことにより、野菜の甘味が増し、うま味が流れ出ることなく提供できる。
独自のドレッシングとの相性も抜群だ。サラダバーの一等地に配置するほどの必須アイテムだが、実はまかないから昇格したユニークな経緯を持つ。
蒸し野菜がメニュー化されたのは、本店の移転として同店が新規開業した2011年。新たに導入したスチームコンベクションオーブン(以下:スチコン)の試用中に生まれた。
篠原雄太主任はその時の状況をこう語る。
「野菜の端材で作るまかないといえば、野菜炒めが定番でしたが、皆が飽きているので、試しにスチコンで蒸してドレッシングであえてみました。すると、野菜の彩りが映え、サッパリと食べられ、お替わりが急増。まかないではもったいないので、サラダバーに昇格させました」。
以降、温野菜ブームを追い風に看板アイテムに台頭した。端材を混ぜて作る「蒸し野菜」は、1日・大皿3~4杯ほどの売り切りを原則としているが、ランチだけで終了してしまうこともあり、お客の要望も多いため、繁忙日は野菜の正身を使って補充せざるを得ないという。
一方、端材がなくなってしまった本来のまかないはどうなっているのか?
「本店は50~60人のスタッフを抱えているので、大鍋で大量に作れるカレーとか丼物が多いですね。もちろん健康を考えて野菜もキチンと入れてますよ」(篠原主任)と言う。
●店舗情報
「焼肉なべしま 与次郎本店」
所在地=鹿児島県鹿児島市与次郎1-9-53
◇外食レストラン新聞の2017年11月6日号の記事を転載しました。
タブロイド判16~24頁・月刊・オールカラー。専門紙でありながらフリーペーパーという新聞業界初のコンセプトで外食専門紙トップの発行部数5万8000部を誇ります。広告効果も抜群。ぜひお試しください。
詳しくはこちら
コメント
記事コメント投稿サービス利用規約に同意の上ご利用ください。