秋田県秋田市在住のたべぷろ編集部員・山下雄二です。実は、仕事の関係で仙台で4年ほど暮らしていたことがあるんです。そこで、今回は仙台グルメの定番である牛タンのおいしい食べ方について紹介します。

なんで仙台名物は牛タンなの?

仙台といえば牛タンというのは一般常識のレベルで知られています。しかし、なぜ全国で牛が食べられているのに仙台の牛タンが有名になったのでしょうか?その歴史は戦後にさかのぼります。

牛タン屋さんの発祥である「味太助」は焼鳥屋を開き鶏や豚の肉を出していました。しかし、同じようなお店が増えたことから何か別のものはないかと考えていたようです。そんなときに肉屋さんで余った牛タンをもらって焼いてみたら、これがおいしいということで牛タン焼きを始めたそうです。

今ではさまざまな有名店の味を仙台駅から徒歩圏内で楽しめます。人気のお店であれば行列になっていることもありますね。

仙台の牛タンは厚切りだからこそおいしい

牛タンならどこの焼肉屋でも食べられますが、仙台牛タンの特徴といえば何といっても牛タンが厚切りになっているところです。普通であれば食べやすく薄切りになっているのに仙台牛タンはあえてその歯ごたえとジューシーさを前面に押し出しています。

でも、牛タンって意外と硬いし厚切りなのに大丈夫なの?と思いますよね。でもご安心ください。仙台牛タンは噛む力に自信のない人でも食べやすいよう切り込みが入っていて、適度な大きさに噛み切れます。

また、仙台牛タンは舌の中でも肉質が柔らかいタン中や根元が使われています。特に舌の根元であるタン元は高級です。逆に、硬めのタン先はじっくり煮込んで牛タンシチューに使われています。

仙台牛タンをお土産に買うなら南蛮漬けを忘れずに!

仙台牛タンは、牛タン焼きだけで成り立っているのではありません。分厚くボリュームのある牛タンと、漬物、テールスープに麦飯がついて1セットになっています。今回は観光客にとっての定番である牛タン屋さん「利久」へ行ってきました。

こちらが牛タン定食です。麦飯になっているのは白米が手に入らなかった時代の名残です。

ところで、仙台で牛タンを食べると普通の漬物の別にもう一つの漬物がありますね。これは牛タン定食を頼むと必ずと言っていいほど出てきます。とりあえずは味噌の味がする、どこか辛さも感じられる、際立っておいしいわけではないけれどなぜか牛タンとよく合います。

この正体は青唐辛子の南蛮漬け。仙台駅で牛タン売り場をよく見てみると牛タンと一緒に置かれていることが分かります。牛タンをお土産で買うときはこの南蛮漬けも一緒に買うと仙台ならではの牛タンの食べ方を楽しめますよ。

どちらも、仙台駅で撮影しています。テールスープも売られていますね。

最後に、知っておくと面白い牛タンにちなんだお土産をいくつか紹介します。
こちらは牛タン味のお菓子で仙台や東北限定が多いですね。

次に、牛タンラー油。食べるラー油以上に具だくさんです。

ちょっと変わったお土産を探したい人はぜひ参考にしてみましょう。