WWFジャパン、海洋管理協議会(MSC)日本事務所、水産養殖管理協議会(ASC)日本事務所が主催する「サステナブル・シーフード・ウィーク2017」が10月17日、開幕した。4回目を迎える今回は、MSC・ASC認証水産物を使った料理実演・講習などを通じて、持続可能な漁法・養殖法でとられたMSC、ASCラベルのついたサステナブル・シーフードの認知拡大・向上を目指す。

今年はASCが9月に日本事務所を開設したことで、初の3団体共催となった。山本光治ジェネラルマネジャーは自身初参加となる同キャンペーンに向けた本紙取材で、「ASC、MSCに関する知識を、おいしく、楽しみながら学んでもらい、身近に感じてもらえる機会を提供したい」と語った。

17日に東京都千代田区のABCクッキングスタジオ丸の内グラウンドで開催されたスペシャルイベントは、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を積極的に推進する吉本興業が特別協力。

同キャンペーンがSDGsの目標の一つである「海の豊かさを守ろう」に合致することから海洋生物マニアとして知られるタレントのココリコ・田中直樹が登場。「家事えもん」として新たな切り口の調理方法で人気の松橋周太呂氏とともに、山内愛子WWFジャパン自然保護室海洋水産グループ長と3人でトークショーを行った。

調理実演では日本水産、マルハニチロ、イオンリテール、キョクヨーから提供されたMSC、ASC認証水産物を使ったオリジナルメニューを松橋氏が提案した。

同キャンペーンには、昨年の26社を上回る多くの企業が参加、サステナブル・シーフードへの業界からの関心が高まっていることがうかがえる。

同キャンペーンは28日まで開催。これまで首都圏でのイベントを行ってきたが、22日に大阪、28日に岡山でそれぞれ料理教室を開催する。

◇日本食糧新聞の2017年10月27日号の記事を転載しました。