オハヨー乳業は、16日から関東圏で「ロイテリヨーグルト」のTVCMを開始した。同地域でのTVCMは実に30年ぶりという。「お口から、カラダのこと。」「ホンモノはおいしい。」をキャッチフレーズに、全9種類を放映する。注目の女優・ミュージシャンのシシド・カフカを起用したのも話題になりそうだ。おいしさや品質に定評のある同社が、広告戦略に力を入れて、注力する同商品の市場定着を狙う。

13日に開かれたCM発表会(東京都目黒区)では、マーケティング戦略本部の内野正仁氏が同商品の広告戦略について説明。過去に例のないプロモーションを展開することを宣言し「製品は良いがコミュニケーションは苦手という業界評判を覆す」と意気込んだ。

同商品は同社の秋の一押し商品として、先月19日から関東圏でのみ販売されている。口腔内フローラを良好に保つ生きたロイテリ菌を約2億個含んでおり、消費者庁から口腔内に関する機能性表示食品として認定されている。

「乳酸菌入り商品は市場にあふれており、消費者には違いが分かりにくくなっている」(久山忠彦マーケット・バリュー戦略部長)中で「ロイテリ菌は圧倒的な(人臨床試験の)エビデンスをもっている」(同氏)ことが同製品の売りだ。独自の発酵技術を用い、生乳たっぷりのミルク風味を生かして、砂糖を使わずにおいしい商品に仕上げた。

CMに起用されたシシド・カフカは「おいしくて確かなモノづくりを誠実に行っている会社と一緒に仕事ができるのはうれしい」とコメント。同商品については「甘すぎず、とてもおいしく、口内がサッパリする。毎朝効果が増していくのを実感している」と話した。

◇日本食糧新聞の2017年10月20日号の記事を転載しました。