コカ・コーラシステムが展開する緑茶ブランド「綾鷹」は、10周年を迎えさらなる進化を目指す。07年10月の発売以来、「急須でいれたような、にごりの旨み」が楽しめる本格緑茶を目指す挑戦として、緑茶を味わうのにふさわしい新たな「湯呑み型ボトル」を採用し、さらに味わいに磨きをかけた新たな「綾鷹」「綾鷹 にごりほのか」を投入した。

織田信長の末裔の織田信成と明智光秀の末裔とされるクリス・ペプラーが「和解」?

「綾鷹」は原点の「急須でいれたような緑茶の味わい」にさらに近づけるため、創業450年の歴史を誇る京都・宇治の老舗茶舗「上林春松本店」の茶葉を組み合わせる伝統の技「合組(ごうぐみ)」で、一番茶の持つうまみや渋み、苦みを調和させている。

「にごりほのか」は、ふだん緑茶を飲用する機会が少ない女性などへ訴求し、低温抽出による繊細なうまみと苦みや渋みを抑えた飲みやすさをさらに追及する。新「湯呑み型ボトル」を使用することに加え、和紙の灯り(あかり)が放つ、柔らかな光をモチーフにした新たなパッケージデザインで、繊細な味わいを表現している。

井上元作マーケティング本部ティーカテゴリー緑茶グループシニアマネージャーは「急須でいれたお茶が持つ魅力として、日本茶文化に根付く『もてなしの心』に着目した。それは、飲む人を思い、味わいだけでなく、共に過ごす時間を楽しむこと。そのために挑戦を続ける『綾鷹』の姿勢や信念を、イベントや製品を通じて伝えていきたい。急須でいれたお茶を楽しむ日本茶文化に貢献していきたい」と語る。

同品の発売に合わせ3月20日、東京都港区の東京ミッドタウンで「綾鷹 大花見茶会」を開催した。約400年前に豊臣秀吉が開催した茶会「醍醐の花見」をイメージし、桜に見立てた和傘と庭園を眺めながら急須でいれた緑茶のおいしさを提供するイベント。

織田信長の末裔(まつえい)の織田信成と明智光秀の末裔とされるクリス・ペプラーが、豊臣秀吉から茶園の管理・運営を委任された上林家末裔の「上林春松本店」代表の上林秀敏氏が入れた「綾鷹」のもてなしで、「本能寺の変」から続く因縁の400年越しの和解を実現した。

同茶会は3月22日までの3日間開催され、急須で入れた「一番茶」と「二番茶」の飲み比べや新「綾鷹」「にごりほのか」を来場者に配布し、新生「綾鷹」をPRした。

◇日本食糧新聞の2017年4月3日号の記事を転載しました。