コカ・コーラシステムは、烏龍茶市場の活性化を図る。キーワードは「熟成」だ。じっくり寝かせて「熟成」した国産烏龍茶葉を100%使用し、烏龍茶本来の深みのある、濃い味わいに仕上げた「熟成烏龍茶 つむぎ」を投入した。烏龍茶の持つ“本格感”を訴求し、下降傾向が続く、烏龍茶市場の回復成長に取り組む。

「熟成烏龍茶 つむぎ」は、手間ひまをかけて丁寧に「熟成」した烏龍茶葉を使用し、烏龍茶本来の豊かな香りと、奥深く濃い味わいを提案する新たな烏龍茶となる。

この「熟成」のヒントとなったのが、その年の初夏に摘まれた新茶を茶つぼに封印し、茶葉が熟成される11月ごろに初めて、その香りや味を楽しむ「口切の茶事(くちきりのさじ)」だという。

この緑茶での行事を参考に、同品は180日以上じっくり熟成した国産烏龍茶茶葉を使用することで、烏龍茶本来の華やかな香りに加え、濃くしっかりとした深みのある味に仕上げた逸品となる。

「熟成烏龍茶つむぎ」と河井一慶ディレクター

河井一慶マーケティング本部ティーカテゴリー爽健美茶TMディレクターは「烏龍茶のメーンユーザーの30~50代の男性にアプローチしていきたい。無糖茶の伸長など、烏龍茶以外の選択肢が増えたことから、烏龍茶を休眠しているメーンユーザーに向けて、『熟成』によりじっくり仕上げた烏龍茶本来の価値や味わいを新たに提案する。この新たな烏龍茶を楽しんでもらうことで、烏龍茶市場の活性化や拡大につなげていきたい」と意気込む。

パッケージデザインは、深みのある紺と金の配色で、品質へのこだわりや上質感、本格感を表現している。食事はもちろん、仕事中やくつろぎの時間などの幅広い飲用シーンを訴求していく。

俳優の浅野忠信を起用したTVCMや、「普通か?熟成か?“熟成チャレンジ”キャンペーン」を開催し、新発売を盛り上げていく。特にこのキャンペーンは、実際に180分間スマートフォンを操作し、画面上の茶葉の「熟成」を完了することで、初めて応募可能となるなど、「熟成」の価値を体験できるユニークな試みとなる。

「烏龍茶特有の味わいや烏龍茶らしさ、烏龍茶を飲む理由を訴求し、継続飲用を図る」(河井ディレクター)意向だ。

◇日本食糧新聞の2017年9月20日号の記事を転載しました。