コーヒーが好きすぎてコーヒーコーディネーターの資格を取った、碓氷あげはです。ガトーショコラはフランス語で“焼きチョコレート”という意味を持つ、濃厚な味わいが特徴のチョコレートスイーツ!
ガトーショコラ専門店「ケンズカフェ東京」のシェフがたくさんの人にガトーショコラの魅力を知ってほしいと、初めて販売した日にちなんで、9月21日を「ガトーショコラの日」と制定しました。せっかくのガトーショコラの日なので、ガトーショコラの魅力を語りながらコーヒーとの相性を詳しく紹介していきましょう。

ガトーショコラはチョコレートスイーツの王道

フランスでは「ガトー・クラシック・オ・ショコラ」と呼ばれるガトーショコラは、本来チョコレートケーキ全般のことです。ただし、日本のガトーショコラはバターとチョコレートを溶かし合わせ、メレンゲや小麦粉を加えて作った、濃厚な苦味を持ちながら食べやすい甘さを意識した日本独自のものとなっています。

メレンゲが入ることで柔らかく仕上がり、チョコレートやバターがたっぷりと入っている割には、ふんわりとした口当たりで食べやすいところがポイント。油脂を多く使用しているので、カロリーが気になって食べられないという人は、豆腐や米粉を使ったヘルシーなガトーショコラを試してみてくださいね。

初心者さんは「苦味と酸味のバランスが取れたコーヒー」を

ガトーショコラは、チョコレートが多く使われているスイーツなので、深煎りのコーヒーを合わせるのがオススメです。チョコレートのビターな風味とコーヒーの苦味はお互いを引き立ててくれますし、コーヒーのほどよい酸味が舌の上をさっぱりさせてくれるので、最後までおいしくガトーショコラを食べられるからです。

ただ、深煎りなら何でも合わせていいかというと難しいところです。そのコーヒーの苦味や酸味、コクがどの程度あるのか、香りはどうか…。決める要素を挙げていったらキリがありません。そこで、コーヒー好きの初心者さんが相性の良いコーヒーを見つけるために簡単な方法があります。

それは「苦味と酸味のバランスが取れたコーヒー」を選ぶこと。グアテマラやブルーマウンテンがこれに当たります。なぜなら食べ合わせたときに、「もっと苦味や酸味が強いほうがいいな」と感じるはずなので、少しずつ調整していけば自分好みのコーヒーにたどり着けるからです。

オススメは「キリマンジャロ」や「モカ」

カカオ含有率が高いチョコレートを使っているガトーショコラは香りが豊かで、生チョコを食べているかのような濃厚な味わいを持っています。いくら深煎りのコーヒーにしても風味が負けてしまい、コクで対抗するとお互いの良さが消えてしまうこともあるんですね。

そこでオススメするコーヒーは、苦味とコクのバランスが良い「キリマンジャロ」。エスプレッソ用の豆としても使われ、キレのある酸味とすっきりとした飲み口のコーヒーです。深煎りにすることでチョコレートに負けない苦味が生まれ、爽やかな後味を残してくれます。苦味が苦手な人はカフェオレにしてマイルドにすると飲みやすいです。

濃厚なガトーショコラに合わせるなら「モカ」もオススメ。本来なら柑橘系の香りはあまり合わないのですが、青い果実のようなフローラルな香りがチョコレートの風味とマッチしてとてもおいしいです。深煎りにして薄めのブラックで飲んでみてください。

ガトーショコラの日にコーヒーブレイクを楽しみませんか?

いまやガトーショコラは、コンビニやカフェでも見かける人気のチョコレートスイーツとなりました。食べたい! と思ったときに手軽に食べられて嬉しいですね。少ない材料で作ることもできるので、メレンゲ作りが苦でない人は作ってみてもいいかもしれません。

ガトーショコラの魅力を知ってほしいということで制定された「ガトーショコラの日」。せっかくなので、紹介したコーヒーと一緒においしいガトーショコラを食べてみてはいかがでしょうか。