9月も半分が過ぎ、ちょっと秋の気配?と思った翌日には気温が30℃を超えてみたりと、なかなか本格的な秋を感じられる日がありません。しかし、食品の世界ではすっかり“秋”を迎えています。そこで今回は、そこまで来ているはずの秋を少し先取りして、秋季限定のアルコール製品を集めてみました。喉を潤す夏とは違った“じっくり味わいたい”秋のお酒で、秋の夜長をゆったり過ごしてみてはどうでしょう。

キリン 秋味 まずはビールで乾杯! 発売27年目を迎える秋限定のロングセラー

「キリン 秋味」(キリンビール)

秋のビールといえば、「キリン 秋味」(キリンビール)を思い出す方も多いかもしれませんね。なぜなら、毎年秋に発売し続け、今年で27年目!というロングセラー商品でもあるからです。

またこちらは、アルコール分6%の“ビール”規格。 通常ビールの約1.3本分の麦芽(同社「キリンラガービール」比)を使用し、少し高めのアルコール分で、豊かな味と飲みごたえを実現しています。秋にふさわしいコクを大事にしているそうです。

パッケージ全体にプリントされた紅葉も、日本らしい秋の情緒を感じさせますね。

8月16日から全国で発売中、350ml缶・500ml缶・500ml中瓶・633ml大瓶/オープン価格です。

クリアアサヒ <秋の膳> サンマやキノコとの相性がGOOD

「クリアアサヒ <秋の膳>」(アサヒビール)

「クリアアサヒ <秋の膳>」(アサヒビール)もアルコール分6%ですが、規格はリキュール(発泡性)①。いわゆる第3のビールですね。

低温で長時間かけてじっくり焙煎した特別焙煎麦芽を一部と、重厚な香りと苦みが特徴のドイツ産アロマホップを使用しています。 もともと「クリアアサヒ」は爽快な風味が特徴ですが、そこに芳醇な麦の薫りと深いコク、しっかりとした後味をつけたことで、秋ならではの味わいに。

ランチョンマットとお箸のイラストで、和の食卓のイメージを表現しています。実際、サンマやキノコによく合うそうですよ。

8月17日から全国で発売中、350ml缶・500ml缶/オープン価格です。

サッポロ 麦とホップ <秋の薫り麦> お月見しながら飲んでみては?

「サッポロ 麦とホップ <秋の薫り麦>」(サッポロビール)

「サッポロ 麦とホップ <秋の薫り麦>」(サッポロビール)は、アルコール分5%のリキュール(発泡性)①。
秋の夜長を思わせる深い紫色を基調としたデザインで、缶の右上には大きなお月様の絵が。“サッポロビール“の象徴マークである★と相まって、秋の夜空を想像させますね。

そのお味といえば、弱火でじっくり丁寧にローストした焙煎麦芽による、麦の香ばしい薫りと豊かなコクが、秋の雰囲気にふさわしいとのこと。

8月17日から全国で発売中、350ml缶・500ml缶/オープン価格です。

金麦〈琥珀のくつろぎ〉 琥珀色の金麦をゆったりくつろぎながら楽しんで

「金麦 <琥珀のくつろぎ>」(サントリービール)

「金麦 <琥珀のくつろぎ>」(サントリービール)も、リキュール(発泡性)①。オリジナルの金麦の特徴である「ロースト麦芽一部使用」「アルコール分6%」というポイントはそのままに、ホップの配合を調整して、深い味わいと飲みやすさのよりよいバランスを追求したそうです。

10月3日から全国発売で、350ml缶・500ml缶/オープン価格です。

すでに実施している「サントリー金麦 おいしい新米がやってくる」キャンペーンの対象商品にもなりますので、お忘れなく! 47都道府県の「とれたてのお米2kg+ごはんのおとも」が当たるかも!?(9/19からキャンペーンスタート)

タカラCANチューハイ 直搾り 日本の農園から <大分産日田梨> 和梨果肉を贅沢にまるごと

「タカラCANチューハイ 直搾り 日本の農園から <大分産日田梨>」(宝酒造)

ここからは、秋のフルーツを使った缶チューハイをご紹介。特に近年は“和梨”に注目が集まっていて、海外でも「NASHI」という名前で流通しているみたいですよ。そして、ココ日本ではアイスやデザート、ドリンクでもよく採用されています。そんな和梨を使ったお酒もまた、イマだけの味わいとして多々発売されているのです。

「タカラCANチューハイ 直搾り 日本の農園から <大分産日田梨>」(宝酒造)は、アルコール分4%。大分県日田市で収穫した日田梨(ひたなし)の皮を丁寧にむいた果肉を、まるごと使用することで、よい香りとみずみずしい甘さを楽しめるようになっています。
日田梨は地域団体商標登録されているブランド梨でもあるので、ご自慢のフルーツをアルコールと共に堪能してみて下さいね。

8月8日から全国発売中で、350ml缶/141円(税別)です。

サントリーチューハイ -196℃ <秋梨> 栃木県産の「幸水」で、スッキリとした甘さに

「サントリーチューハイ -196℃ <秋梨>」(サントリースピリッツ)

アルコール分4%。この「サントリーチューハイ -196℃」シリーズでは、同社独自の「-196℃製法」を採用していることが何よりも大きな特徴です!

①果実をまるごと使用 ②-196℃で瞬間凍結! ③凍結した果実をパウダー状に粉砕 ④お酒に浸漬 という行程を経て生まれる味わいを、今回は「幸水」で実施。

栃木県・横山果樹園で収穫された「幸水」は、すっきりとした甘さが楽しめるみずみずしい味わいのチューハイに生まれ変わったのでした。

パッケージ描かれた「幸水」も、夜空に煌々と輝く満月に照らされておいしそう…

8月15日から全国発売中で、350ml缶/141円(税別)です。

青森県・岩木山のふもとに広がるリンゴ園で収穫されたサンつがるを使用した<秋りんご>も同時発売中。

アサヒチューハイ果実の瞬間 <秋限定缶国産和梨> 日本の情緒を大切にした商品作り

「アサヒチューハイ果実の瞬間 <秋限定缶国産和梨>」(アサヒビール)

「アサヒチューハイ果実の瞬間 <秋限定缶国産和梨>」(アサヒビール)のアルコール分は、4%。国産和梨果汁を使用し、和梨の爽やかなみずみずしい香りと、やわらかな甘みを楽しめます。

このシリーズも厳選した果実のおいしさを大切にしていて、“その季節ならではの国産果実の果汁を使ったおいしさ”にこだわっています。“日本の情緒も一緒に感じられるように”というコンセプトのもと、缶のデザインも和色と小紋柄を組み合わせて “上品な和の趣”を醸し出していますね。

8月22日から全国発売中で、350ml缶/141円(税別)です。

ちなみに、山梨産のピオーネ果汁を使用した<秋限定缶山梨産完熟ピオーネ>も同時発売中です。

サッポロ ウメカク ソーダ仕立ての梅酒カクテル <巨峰> 梅酒と巨峰のコラボは秋だけの味!

「サッポロ ウメカク ソーダ仕立ての梅酒カクテル <巨峰>」(サッポロビール)

さて、梨以外でも秋のフルーツといえばブドウが挙げられますが、その中でも王者の風格を備えているのは、「巨峰」だと思いませんか??

そんな巨峰が、なんと梅酒コラボしちゃいました! 「サッポロ ウメカク ソーダ仕立ての梅酒カクテル <巨峰>」(サッポロビール)は巨峰特有の甘~い香りと梅酒の風味による甘酸っぱさが相まって、爽やかでありながらデザートのような感覚でいただけてしまいます。 またソーダ仕立てなのも嬉しいですね、シュワシュワとしたのど越しが梅酒独特の後味をサッパリとさせます。

アルコール分も3%と低めなので、少しアルコールに弱い方でも飲みやすく、軽く酔いたい時にはピッタリですね。

10月11日から全国発売で、350ml缶/150円(税別)です。

麦焼酎 かのか 25 17年秋限定スペシャルパッケージ 完全予約受注制のレアパッケージ

「麦焼酎 かのか 25度 紙パック1,800ml 17年秋限定スペシャルパッケージ」(アサヒビール)

日本酒や本格焼酎は全国各地にご当地ならでのアイテムが多数ありますが、編集部が選んだのは「麦焼酎 かのか 25度 紙パック1,800ml 17年秋限定スペシャルパッケージ」(アサヒビール)の“秋らしさ”。

見てください、このモミジが舞うパッケージ! 1.8Lの紙パックというと、普段使いでお得用のイメージもありますが、このデザインだと気分が盛り上がります!

実は、「かのか」ではこの春に桜デザインの「春限定スペシャルパッケージ」を発売しており、今回は第二弾として登場したものです。

「かのか」は、“佳い香り”という意味から「かのか(佳の香)」と名付けられた焼酎ですが、パッケージ裏面にはそんな「かのか」のオススメの飲み方と、サンマや秋ナスといった秋の食材と合わせた「かのか」の楽しみ方が紹介されています。美しいパッケージの裏面チェックもお忘れなく!

8月22日から全国予約受注で、1,800ml紙パック/オープン価格です。

特撰松竹梅<純米大吟醸><山田錦 特別純米>秋あがり 低温貯蔵で夏を越した“ひやおろし

「特撰松竹梅<純米大吟醸><山田錦 特別純米>秋あがり」(宝酒造)

宝酒造の定義によると“秋あがり”とは「冬に仕込み、低温貯蔵で夏を越し、ほどよく熟成して旨みがのった清酒を生詰めしたお酒」。巷では“ひやおろし”といわれることもありますね。<純米大吟醸>と<山田錦 特別純米>を“秋あがり”にしたものがこの瓶には詰まっています。

ちなみに、“生詰め”とは、貯蔵前に一度だけ火入れをしてタンクに貯蔵し、瓶詰め前の火入れはしないことをいいます。火入れによって日本酒の香りや味わいを劣化させる菌を殺菌するのですが、火入れをしないと酵素や菌が生きているためフレッシュな味わいになるのです(急いで飲まないとね!)。

そして瓶のデザインはともに紅葉をイメージし、ロゴも暖色を使い、秋の季節感を演出しています。
アルコール分は、14.0度以上15.0度未満。

9月5日から全国発売で、500mlフロスト壜/<純米大吟醸>985円、<山田錦 特別純米>780円(税別)です。

番外編:サントリー のんある気分 <和梨サワーテイスト> 飲めない人も秋の気分を味わえます

「サントリー のんある気分 <和梨サワーテイスト>」(サントリースピリッツ)

こんなにたくさん秋を感じるお酒があるにもかかわらず、世の中には“お酒が飲めない…”人もいらっしゃるわけで。そんな飲めない方々にも朗報が!

アルコール分0.00%、カロリーゼロ(※1)、糖類ゼロ(※2)が特徴の「サントリー のんある気分」から、秋にぴったりの新たなフレーバー「サントリー のんある気分 <和梨サワーテイスト>」(サントリースピリッツ)が登場しています。

同社独自のリアルテイスト製法で、和梨のみずみずしい果実味と酒らしい余韻のある味を再現しています。これならノンアルコールですから、安心して“酔った気分”を味わえますよ。もちろんドライバーにも嬉しい一缶ですね。

9月5日から全国発売中、350ml缶/122円(税別)です。

※1 栄養表示基準に基づき100mlあたり5kcal未満をカロリーゼロとしている
※2 栄養表示基準に基づき100mlあたり0.5g未満を糖類ゼロとしている

だんだんと気温が下がるにつれ、嗜好は変化してくるものです。夏の暑い日には「キーン!」と冷えたお酒を一気に飲みたいものですが、秋の気配が近づいてくると、ゆったり~~のんびり~~お酒をいただきたくなるものです。また食欲の秋と合うように設計された商品も多いので、ぜひ旬の食材と一緒に楽しんでくださいね。

ただし、ひとつ気をつけたいのは、いずれも期間限定・本数限定であること。あっという間に店頭から消えてしまったり、売り切れたりしてしまいがち。見つけたらラッキー!迷わずに(笑)秋をGETしましょう!

◇日本食糧新聞「商品Watch」および、新製品情報サイト「食@新製品」の記事を一部転載しています。