こんにちは。台湾在住たべぷろ編集部員の矢萩奈々です。毎月12日は「豆腐の日」。「とう(10)ふ(2)」の語呂合わせからきているそうです。ここ台湾でも、豆腐はよく食べる食材ですが、豆腐は豆腐でも、強烈なインパクトを持つ台湾名物があります、その名も「臭豆腐」。今回は、ちょっと勇気が必要なこの食べ物を紹介したいと思います。

個人的には納豆以上!世にも奇妙な食べ物「臭豆腐」とは?

台湾の街を歩いていると、急にものすごい激臭が漂ってくることがあります。食べ物とは思えないような臭いなのですが、これが「臭豆腐」と呼ばれる台湾名物の臭いなんです。臭豆腐は、豆腐を発酵液に漬けて独特の臭いを持たせます。

外国人にとっては、日本の納豆もかなり耐えられない臭いだと言いますが、台湾の臭豆腐はそれを上回っていると個人的には思います。

台湾には、この臭豆腐の屋台や専門店がたくさんあり、夜市に行けば、必ず見かける食べ物です。街中いたるところで見かける臭豆腐の看板、そう、台湾人は臭豆腐が大好き。屋台の前には行列ができていることもしばしばです。

ノスタルジックなおしゃれ観光地に漂う臭い…

台北郊外には「深坑老街」という、臭豆腐屋さんがずらりと並ぶエリアがあります。建物はリノベーションされ、ノスタルジックな香りが漂うおしゃれな観光地のような雰囲気です。

でも、やっぱり到着した瞬間から漂うあの臭い。慣れてしまえば大丈夫ですが、最初はなかなかちょっと…。ここでは、いろいろな臭豆腐の食べ方を見ることができるので、なかなか興味深いエリアです。台湾リピーターさんにおススメですよ!

勇気を出して挑戦!初心者向けは揚げバージョン

それでは、臭豆腐の食べ方をご紹介しましょう。まず、初心者さん向けの一番食べやすい食べ方は、油で揚げたバージョン。実は、私も以前は臭豆腐が食べられませんでした。今では、この揚げバージョンは時々食べたくなるほど気に入っています。カリッとした外側が香ばしくて食欲をそそるんです。

揚げバージョンを頼むと必ずついてくるのが、写真のような台湾キムチ。辛さのほとんどないキャベツの酢漬けです。このおかげでさっぱりといただけます。

揚げバージョンには、甘辛いソースがかけられて出てくることが多いようです。ソースで臭いが消えるわけではありませんが、初めて食べる方にはこれが一番おすすめです。

お次は、焼きバージョン。この食べ方も、比較的臭いがそれほど強く感じられず、食べやすいです。焼きバージョンは夜市の屋台などでよく見かけるスタイル。串に刺して、甘辛タレを絡めながらこんがりと焼きます。そして、こちらも台湾キムチを乗せる食べ方がスタンダード。

最後に紹介する食べ方が、煮て食べるバージョン。私の臭豆腐初体験はこのスタイルでした。でも、一口ほどしか食べられなかった苦い思い出があります。

今思えば、一番難易度が高い食べ方から入ってしまったんです…。とにかく口に入れると強烈な臭いが押し寄せてきます。煮込まれているので、臭いがさらに倍になって襲ってくるのです。臭豆腐好きの台湾人は平気なようですが、私にはかなりハードルが高い食べ方です。

臭豆腐屋さんが並ぶ深坑老街では、どのお店の店先にも大きな鍋があり、臭豆腐がぐつぐつと煮込まれていました。辛いスープで煮込まれることが多いようです。

台湾のスーパーでは、家庭で楽しめるようパック詰めされた臭豆腐が売られています。私はまだ買ったことがありませんが、やはりここでも台湾人の臭豆腐愛がうかがえます。

いかがでしたでしょうか。台湾名物の臭豆腐。食べたらやみつきになるという声もちらほら。台湾にお越しの際は勇気を出してぜひ一度お試しください!