雪印メグミルクは8月下旬から秋季新商品・改良品47品を順次発売する。秋はコト消費と健康需要への対応を重要テーマに、鮮やかな色付きチーズ「チェダースライス」や発酵乳「プルーンFe1日分の鉄分のむヨーグルトカロリーオフ」を発売。新たな需要を喚起し「事業の成長を確実なものにする」(板橋登志雄常務執行役員)方針。家庭用の新・改良品だけで売上高302億円の計画だ。

板橋常務は8月3日の新商品発表会で「多様性が浸透しメリハリ消費が進む」として、節約志向の一方で高付加価値商品選択への積極消費に注目。「健やかで彩りのある暮らしを、ミルクで」をキーメッセージに、SNS映えするような食シーンを華やかに彩るアイテムを投入。一方で、健康対応商品を強化した。

乳食品部門は新商品3品、改良品7品。重点商品はオレンジ色が食欲をかき立てる「チェダースライス」(126g340円)を9月1日から発売。海外や外食で色付きチーズが定番であることに着目し、家庭への普及を図る。

10月にはTVCMで需要を喚起するなど最注力する。「チーズスイートジャーニー」第3弾「3種のベリーとヨーグルト風味のチーズスイーツ」(108g300円)を発売。主力6Pチーズシリーズはシール部分を開けやすく改良した。

市乳部門は新商品15品、改良品19品。今秋は小容量のドリンク発酵乳を強化。「プルーンFe1日分の鉄分のむヨーグルト」に「カロリーオフ」(190g105円)を9月5日から追加し2品体制とする。

既存品とは異なるカロリー&甘さ控えめを求める新たな顧客を取り込む。好調な機能性表示食品「ガセリ菌SP株ヨーグルトドリンクタイプ」は毎日続けやすい風味へ中身を改良。乳飲料「BOTTLATTE」は9月26日からキャラメルマキアートを追加。

業務用製品は、原料にこだわった「雪印北海道100クリームチーズロイヤルスノー」を上市。伯方の塩と北海道産生クリームを使用し、チーズケーキのなめらかさや風味の強さを実現。乳主原規格では「濃厚3種のチーズソフト」「こんがり焼ける3種のチーズソース」で外食や製パンだけでなく惣菜市場への提案を強化する。

◇日本食糧新聞の2017年8月7日号の記事を転載しました。