こんにちは、母ちゃんライター高橋あんづです。一生を通して私たちの健康を支えてくれる、大切な「歯」。子供の「歯」に関してしっかりと考えたいことが、そう、歯並びです。歯並びが悪いと虫歯だけではなく、嚙み合わせの不具合からくる健康被害にもつながってしまいます。今回はそんな大切な子どもの「歯並び」を、食事を通して考えていきたいと思います。

美しい歯並びの女の子、その秘密とは・・・?

子どもの頃から歯が弱く、多くの歯に関するトラブルとともに成長してきた私。そうした中、特に重要だと感じたのが歯並びでした。歯並びは顔の印象に大きな影響を与えますし、虫歯、顎関節症、頭痛などの原因にもなります。

歯科矯正治療には時間もお金もかかりますし、自分も経験しましたが、なにしろ痛い。子どもの歯並びを考えるのであれば、悪くなったものを治療するのではなく、美しい歯並びをできるだけ自然に育ててあげたいものですよね(お財布のためにも!)。

先日、歯科医院の待合室に置いてあった歯科専門雑誌に面白いことが書かれていました。ある歯科医院に小さな姉妹が来院したそうですが、彼女たちの歯並びがなんとまぁ、見事な美しさだったそうです。そこで医師が母親に「いつも何を食べさせているのか」と聞いたところ、「あたりめ(スルメ)」と答えたのだとか。

歯並びがいい私の夫も、子ども時代によく父親から「あたりめ」をもらって食べていたのだそうです。昔から「固いものをよく噛んで食べると歯並びがよくなる」と言いますが、「噛む」ことは私たちが思っている以上に、子どもの歯並びに大きな影響を与えているのかもしれません。そこで今回は歯科医師の先生に、子どもの歯並びと食事の関係をたずねてみることにしました。

噛むことと歯並びには深い関係が

歯科医師さんにうかがった結果を結論から申しますと、噛むことと歯並びにはやはり深い関係があるそうです。幼い頃からしっかりと噛むことによって、顔の筋肉や顎が発達し、歯がキレイに生えそろうスペースができあがるのだとか。

戦後から現代にかけて、日本の食生活はグッと欧米化してきました。欧米食は柔らかい上にカロリーが高く、自然と噛む回数が減ってしまいます。

その結果、現代の子どもたちは顎が小さい場合が多く、歯が生えそろうスペースが無いために歯並びに影響が出てしまうのだとか。うーん、確かに私も歯科矯正の際、歯を4本抜きました。歯がキレイに収まるスペースがなかった・・・ということなんでしょうね。

歯医者さんおすすめの、「顎を鍛える食べ物」って!?

それでは、健康に顎を鍛えてあげるためには、どういった食事をとればいいのでしょうか?ここで重要になってくるのが、食材の「固さ」ではなく、噛む「回数」です。

「あたりめ」が顎の発達に効果的なのは、固いために噛む「回数」が増えるから。逆に言えば、しっかりと回数を噛むことができれば、無理に固い食材を食べる必要はないそうです。普段の食事でいえば、欧米食よりも和食の方が繊維質が多く、自然と噛む回数が多くなるのだとか。

そこで先生に「顎を鍛えるのにおすすめの食べ物」をうかがってみたところ、なんと「ガム」というお答えが返ってきました。なるほど、確かにガムはよく噛みますもんね! ただし、お菓子のガムは糖分が多いため、虫歯の原因にもなるので注意が必要。

また、キシリトール配合のシュガーレスガムもありますが、幼い子どもがキシリトールを多く摂りすぎるとお腹をこわしてしまうことがあるそうです。もしお子さんにキシリトールガムを与える場合は、できれば子ども用の製品を選んだほうがいいそうですよ。日常的に甘いものを与えることに抵抗がある方は、やはり「あたりめ」がいいかもしれません。

まとめ

健康な歯並びを育てるために重要なのは、噛む「回数」だったんですね。「あたりめ」は塩分が高いため、与え始める時期としては3歳頃からがいいといわれています。「固くてのみ込めない」というお子さんの場合、よく噛んだあとは無理をせず、口から出してあげてくださいね。

「噛む」ことは顎だけではなく、脳の発達にもいい影響を与えるといわれています。お子さんの「もっとおやつ!」コールが聞こえたら、次からは「あたりめ」を握らせてあげましょう! それではみなさん、また次回!