マイナス35度の冷蔵庫内を見学、凍ったバナナで釘打ち体験も
東洋水産は、地域社会への貢献活動の一環として、7月27、28の2日間、夏休みに親子で楽しめるイベント「夏休み親子冷蔵庫見学会」を神奈川県川崎市の東扇島第一冷蔵庫で開催した。
小学生の親子を対象に実施され、冷蔵庫の見学を通じ、普段経験できない極寒体験や海外からの食品の輸入、食品流通の仕組み、冷蔵庫の役割などを学ぶ機会として15年から開催されている。3回目となる今回は県内在住の親子を中心に2日間で約80人が参加した。
当日は東洋水産の歴史や主要商品、同社の冷蔵倉庫事業や東扇島冷蔵庫の概要について紹介した後、マイナス35度C(アラスカ級の寒さ)の冷蔵庫内などを見学し、その中でシャボン玉を膨らませたり、濡れたタオルを振り回したらどうなるかを実験した。また、凍ったバナナで釘打ち体験などで小学生たちを楽しませた。
見学後の試食会では、ライスバーガー、焼そば、枝豆、マンゴーなど同社の冷凍製品や「マルちゃん赤い豆きつねうどん」の東日本向け商品、西日本向け商品の食べ比べ企画でマルちゃん製品に対する理解を深めてもらった。
同社の冷蔵事業は1955年に川崎市に自社冷蔵庫を保有したことに始まり、現在ではグループ全体で国内20拠点、約53万tの収容能力を有する冷蔵倉庫ネットワークを形成している。東扇島第一冷蔵庫(川崎市川崎区東扇島25-1)は、91年2月竣工、14年に自動倉庫設備が増強された。
現在は全体の庫腹量(その倉庫の荷物を保管可能な容積を表し、1t=2.5立方m)が約6万3000tの最新鋭大型冷蔵庫となっている。敷地面積7524平方m、延床面積1万8810平方m、建物の高さは32m。なお、配布資料によるとその規模は「25mプールの水が約440杯分の荷物を入れる空間がある」と説明されている。
また、施設は冷気を逃さない扉、照明はLEDライト使用、屋上緑化、プラパレ使用など安心・安全・環境に配慮されている。
◇日本食糧新聞の2017年8月2日号の記事を転載しました。
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