酒悦は、液体調味料「酒悦 佃煮の素」を3月から発売している。同品は、創業348年の同社が日本の伝統食品の「佃煮」を“老舗の味を家庭で”という切り口で提案するもの。コロナ禍で内食化が浸透する中、家庭で簡単に老舗の佃煮が楽しめる佃煮の素を投入する。

商品特徴は、板海苔で佃煮が簡単に調理できることに加え、昆布やアサリ、たらこなどのさまざまな食材で老舗の佃煮が味わえる。パッケージは老舗感を漂わす紫紺の市松模様とし、調理例画像を中央に配置した。その調理例画像は、海苔、昆布・アサリ・たらこの4種類揃え、出来上がりをイメージしやすくした。

佃煮の素

パッケージの裏面には、海苔佃煮を代表レシピとして掲載し、2次元コードを読み取ると約20の調理例レシピが閲覧できる。調理例などでレパートリーの広さを訴求していくことで、各家庭でのアレンジを楽しんでもらうとともに、調理意欲を喚起することで、新しい需要を掘り起こしていく狙いだ。

炒飯の素やすしの素、鍋の素など惣菜の素群が食品市場で定着しているが、同品の登場が佃煮の素という新しいカテゴリーの創出となるか注目だ。

◇日本食糧新聞の2023年3月15日号の記事を転載しました。