居酒屋チェーン大手「天狗」の新ブランド「大衆食堂 てんぐ大ホール」は、居酒屋と食堂のハイブリッド業態。子連れファミリーの食事から仕事帰りの“ちょい飲み+ご飯”まで、庶民の生活に寄り添った利用動機に応えて支持を獲得している。同店の食堂メニューは焼き飯、ナポリタン、天丼などと「フツーの定食屋」なラインアップ。ところが実物を見ると「今風」にアップデートされている。その筆頭が「プリプリ海老焼き飯」「がっちりチャーシュー焼き飯」だ。

エビ、チャーシューを別に天盛りするスタイルも珍しいが、「増し」(+220円)、「増し増し」(+440円)注文が可能で、増し増しともなると飯が見えなくなるほど具で覆われた圧巻のビジュアルである。

がっちりチャーシュー焼き飯
「がっちりチャーシュー焼き飯」 825円(税込み)増し+220円 増し増し+440円(税込み)写真は「増し増し」の盛り付け。チャーシューは自家製ダレでクセになる味に

「SNS時代ではおいしさに加えて見た目の楽しさが大切。記憶に残る商品を目指して開発したのが同品です」と同店の企画担当の向田智広さん。チャーシューの量では普通盛りでも72gとなかなかのボリュームで、さらに増し増しだと168gと倍以上。この思い切りのよさが20~30代の若者客を中心に支持を受けて増し・増し増し注文は3割に上り、SNSに投稿する客も増えているという。

いくら焼き飯
焼き飯とイクラの想定外な組み合わせ 「いくら焼き飯」(1089円)も人気だ

「今後もシーズンごとにワクワクする新メニューを投入していきたい」と向田さんは意気込みを語る。

●店舗情報
「大衆食堂てんぐ大ホール(新宿西口大ガード店)」
東京都新宿区西新宿7-10-20 日新ビル1階

◇外食レストラン新聞の2023年5月号の記事を転載しました。