メニューの大半がサーモン料理という振り切った業態スタイルが20~30代の女性を中心に高い支持を得ているのが愛知と東京で3店舗を展開している「サーモンパンチ」。数ある商品の中でひときわサーモン専門店らしさを放っているのが、鮭の缶詰を器に使った「サーモンのクラムチャウダー パイ包み焼き」だ。

鮭缶の上にこんもり膨らんだパイという組み合わせが遊び心満点で、一品料理ながら日販10食を売る人気ぶりだ。「見た目のかわいらしさが女性客を中心に支持されています」と向峯栄司調理長は語る。

サーモンに加えてアサリやミックスベジタブルもたっぷり

鮭缶が器だけに中身も使用しているかと思いきや、同品のために仕入れたサーモンの切り身を焼いてから粗めにほぐしており、香ばしくリッチな味わいに仕上がっている。また調理では220℃のオーブンで15分間かかるところを、仕込みの工夫で5分程度の加熱で提供できるようにしている点も秀逸だ。

同品の他にも「鮭缶マヨディップ~バケット付き~」(550円)、「炙り漬けサーモンとアボカドのタルタル~トルティーヤで巻いて~」(858円)でも鮭缶を活用。サーモン専門店ならではのアイコンとして機能している。

●店舗情報
「サーモンパンチ渋谷店」
東京都渋谷区道玄坂2-25-6 ホリウチビル地下1階

◇外食レストラン新聞の2023年1月2日号の記事を転載しました。