米加工品を製造・販売するまつやは、国産キクラゲと緑黄色野菜を使用した離乳中期の7ヵ月ごろからの乳幼児向けおやつ「やちゃいチップス」(20g330円)=写真=の本格発売を1月から開始した。

昨年12月から全国展開の育児用品専門店で試験販売を実施し好評を得た。今後は雑貨店や土産店、こだわり食品を扱う店舗、ECサイトなど新規販路開拓を進めていく。

同社は20年にわたり独自製法による即席おかゆをベビーフード市場で展開してきた。新たな市場を開拓するため、既存の米加工品製造とは異なる技術開発に挑戦。同社製品コンセプトの「素材・味へのこだわり」を継承しながら、栄養価の高い素材を厳選。

やちゃいチップス

キクラゲと3種の緑黄色野菜(ホウレンソウ、ブロッコリー、ニンジン)を採用し、いつでもどこでも手軽に食べられるおやつとして開発した。既存の野菜入りおかゆの製法(自然素材そのものの栄養、おいしさを損なわない「瞬間フレッシュ製法」)をベースに試行錯誤を重ね、チップスに加工する新たな製造技術を確立。

野菜の甘みとふんわり食感の特徴を生み出した。赤ちゃんの成長に欠かせないカルシウム、ビタミン、DHA、鉄分、食物繊維がぎゅっと詰まっており、初めてのおやつにぴったり。アレルゲン28品目と化学調味料は不使用。生野菜を自社で加工して使用しており、独自性や安全・安心面も訴求していく。

ベビー菓子への新規参入のため、店頭でのアイキャッチ効果も狙った、分かりやすく斬新な商品名と、パッケージデザインを採用した。

◇日本食糧新聞の2023年2月1日号の記事を転載しました。