リボン食品が妊活、産前産後の女性らに向けて展開する「Minotte」(ミノッテ)にチョコレートが新たに加わる。2022年12月に一部先行発売した「7Stories Chocolate Bar(7ストリーズ・チョコレート・バー)」は日々の気分に合わせて味を選べるだけでなく、妊活期の準備をやさしくサポートする、いわば“妊活カップル応援チョコ”だ。2021年市場規模は630億円超と2013年度比で10倍以上に成長した日本のフェムケア市場に一石を投じる。

同チョコレートはサステナブルチョコレート55%、同社「低糖工房」ブランドの低糖質チョコレート45%をベースにさまざまな植物やハーブ、スパイスを加え、七つの彩り豊かなストーリーを1週間に見立てて開発した。

月曜日「CLEAN」はダンデライオンとカテキンを配合した抹茶チョコレートで週末の詰め込みをデトックスしてほしいとメッセージを送る。

火曜日「WARM」のショウガとヒハツを加えたミルクチョコレートで代謝を上げて体を温め、水曜日「DREAM」のラフマとカモミールを配合したホワイトチョコレートで睡眠の質を上げ、栄養を吸収できる体作りを促す。

木曜日からの3日間は妊活気分を高める「LOVE レベル1」「LOVE レベル2」「LOVE レベル3」とそれぞれ名付け、ラフマと葉酸入りのベリーチョコレート、マカと亜鉛とカカオニブ入りのダークチョコレート、マカとアルギニンとブラックペッパー入りのダークチョコレートで徐々に盛り上げ、日曜日「CHILL」のメリッサ、カモミール、アーモンド入りホワイトチョコレートでゆったり気分を与える。

新発売する7種類のチョコレートを手に「妊活女性の望みが実りますように」と筏由加子社長

筏由加子社長は「この商品を出すのに実は勇気がいった。妊活女性の真の望みがかなうようとの思いから開発したが、いやらしく取られる可能性もある。このチョコレートの真意が伝わることだけを願う」と1月25日に発売する。公式通販サイトで先行予約中のギフト箱入り7本セット(税込み6860円)と「LOVE レベル3」単品(同980円)は12月21日から順次配送する。

ミノッテは女性支援を推進する環境下でも妊活、産前産後に特化した食ブランドがほぼ存在していないことに着目し、同社115年のノウハウと筏社長自らの妊活経験から食を通じて女性とその家族らをハッピーにしたいと2021年に誕生した。

妊活中に有益な葉酸や鉄分などの栄養素や気・血・水の考えに基づいた漢方素材を取り入れ、家族も一緒に食べられる10種類のパンを主力にベジスープや菓子、同社の技術が詰まった有機マーガリンなどを1年間で発売した。

11月30日に東京で催した発表会ではブランド誕生1年で会員は1000人超となり、購入層は第一子出産平均の30歳から更年期が始まる45歳が6割超、リピート率も2割近いと報告。食に加え、睡眠や口腔ケアで女性をトータルサポートするブランドとして、今後5年で事業規模を4倍以上に成長させるとも明言した。

フェムテックの先駆者・植物療法士の森田敦子氏、10月に発売した「ORGANICPLUS有機のファットスプレッド(加糖)入り」に配合している森永乳業・はぴねす乳酸菌開発者の古田雄一郎食品素材統括部販売企画機能性グループマネージャーと筏社長による対談も行った。

◇日本食糧新聞の2022年12月7日号の記事を転載しました。