健康志向が高まる昨今、薬膳レストランの開業が相次いでいる。中華料理を約20年にわたり展開するゴールドウェイは2022年8月、薬膳をベースとした野菜料理の店「Vegan Veggie 嫦娥(joga)」を東京・青山にオープンした。同店のこだわりは、薬膳を使ったスープだしと化学調味料や添加物を可能な限り使用しない、体に優しい菜食メニューを揃えたこと。

上海出身の吉田みゆき社長が仏教の精進料理を始めて体に変化を感じたことをきっかけに、薬膳も取り入れた新業態として開業に至った。

薬膳スープ
薬膳スープ トリュフ、ヒメタケ、アミガサダケ、キヌカサダケ、ヤマドリダケ(ポルチーニ)などの高級キノコのうま味が詰まったスープ

メニューは、肉の代わりに大豆ミートを使用。キヌカサダケなど7種のキノコを使った薬膳スープ、クコの実を練り込んだ手打ち麺、山椒の香りで仕立てた小松菜のグリーン麻婆豆腐などのほか、喉をうるおす胖大海茶(パンダーハイ茶)、羅漢果茶といった薬膳茶も用意している。「コロナ禍で健康への関心が高まっているので、地域に貢献できれば」(吉田社長)と願っている。

店外観

●店舗情報
「Vegan Veggie 嫦娥(joga)」
経営=ゴールドウェイ/店舗所在地=東京都港区南青山6-2-13 ファイン青山1階/営業時間=11時~23時/席数=34席

◇外食レストラン新聞の2022年9月5日号の記事を転載しました。