キユーピーは8月16日から、調理ソースの「ビストロクイック」から「欧風ライスソース」シリーズ3品(写真)を首都圏・中部(新潟・長野を除く)・近畿エリアで限定発売する。フライパンだけで調理でき、わずか5分でプロ並みのビストロ風ワンプレートメニューが完成するご飯用のソースで、多忙な主婦層をターゲットに本格感と簡便性を訴求する。年間販売目標2億円(3品計)。

「ビストロクイック」は15年2月、缶詰製品として商品化。40代の働く主婦層から支持を得た一方、“ご飯用ソース”であることが伝わりづらいということが調査で判明したという。今回はこれを受け、シリーズ名を「欧風ライスソース」に変更し、飽きずに食べきれるよう味の仕立ても改善。併せて商品形態をレトルトパウチに変更する。

ターゲットとするのは、「調理は簡単に済ませたいが、“手抜き”はしたくない」多忙な主婦層。オマールエビなどの厳選材料を使用し、同社が長年培ったソース作りの技術で簡単調理で手の込んだ外食の味わいを可能とした。

展開するのはオマールエビから、うまみを抽出したアメリケーヌソースを使用した「オマール海老のビスク仕立て」、ポルチーニの風味を生かし、キノコのうまみをベシャメルソースで調理した「ポルチーニ薫るクリーム仕立て」、フォン・ド・ヴォーのうまみと赤ワインで深い味わいを実現した「ハッシュドビーフ赤ワイン仕立て」の3品。

いずれも素材を炒め、同品とひと煮たちしてご飯と盛り付けるだけで、手の込んだビストロ風のワンプレートメニューが完成する。

同社では59年、日本初のホワイトソースの製造・販売を開始。以来、業務用商品を含めソース作りの技術を蓄積している。同シリーズを通して、熟練した腕前を要求されるソースを家庭で手軽に楽しむ提案を広げていく方針。

◇日本食糧新聞の2017年7月24日号の記事を転載しました。