桃屋は、永岡書店から「桃屋のかんたんレシピ」本を5月に発刊し、連続増収の原動力である料理提案を広げる。レシピは身近な材料で手間いらず。絶品にできると表紙などで約束する。佃煮の海苔が香り立つ「ごはんですよ!カルボナーラ」などの、殿堂入りメニュー6品を「神6(かみシックス)レシピ」と名付け、興味を誘う。「驚くほどおいしい」調理体験を促す。

「かんたんレシピ」は制作総指揮を小出雄二社長が取り、全360以上のメニューのうち約150品を厳選した。B5変形判128ページで税抜き1100円。2021年9月期決算で8期連続の増収増益を達成し、好業績をけん引する「料理のお供」提案を加速する。

レシピの開発基準を消費者への約束として明示。表紙の題字上で「誰でも失敗なく作れて 驚くほどおいしい」と伝える。帯や前書きで「身近な食材だけ」「簡単に作れます」などと念押し。裏付けとなる厳選原料、手間と時間をかけた商品力をそれぞれ「料理がおいしくなる3つのヒミツ」として紹介する。

桃屋のかんたんレシピ
「かんたんレシピ」の表紙、ラジオで協業する赤江珠緒、カンニング竹山も帯で推薦する

「ごはんですよ!」は三重県産アオサノリが加熱調理で風味が増す。あさ炊きのなめらか食感が食材にからみ、カツオとホタテのうまみがなじむと「ヒミツ」を公開する。牛乳とバターを煮詰め、あわせるだけの「ごはんですよ!カルボナーラ」などを提案。ご飯にのせるだけでなく、優れた調味料、具材として「料理のお供」になると伝える。

パート1で代表商品の「神6」の汎用(はんよう)レシピを紹介し、パート2では「一大ブームの火付け役 食べるラー油一族レシピ」、パート3で「通好みの瓶詰で 桃屋『マニア魅了』レシピ」も掲載。良品質ならではのメニューの広がり、魅力を余すことなく伝える。(吉岡勇樹)

◇日本食糧新聞の2022年5月16日号の記事を転載しました。