200年以上の歴史を持つ香料会社「塩野香料」を母体にした「キチベエ」は、アートディレクター・北恭子氏の「昆虫食おままごとセット INSECTS COOKING TOYS」を五感で体感できるよう、おいしい昆虫食の香り3種を再現した。

バッターフレーバーはトノサマバッタの素揚げの香り。バッタはエビに近いため、ごくわずかにコーンの甘みも加えながら、エビの身や殻を揚げたようなイメージで表現した。

セミフレーバーはクマゼミの薫製コンソメスープの香り。セミは、薫製した後の堅い殻っぽい香りに。いぶした香りがコンソメスープに溶け込んだイメージで表現した。

エリサンフレーバーはエリサンのグラッセの香り。ピーナツペーストのような練り感をイメージさせる香りでエリサンの濃厚さを表現。溶かしバターの香りと合わせてグラッセ調に仕上げた。監修は佐伯真二郎氏(NPO食用昆虫科学研究会理事長)。

◇日本食糧新聞の2021年11月29日号の記事を転載しました。