アメリカ西海岸を中心に、人気を博している「モヒートコーヒー」と、海外のホームパーティーでは定番のちぎって食べるブレッド「プルアパート」。どちらも日本ではまだ認知度の低いメニューだが、「BLUE POINT」ではこの魅力にいち早く目を付け、同店らしさを加えて提供している。

メニューはアメリカンスタイル

同店は、「ゲスト同士の会話が弾み、食事のひとときがいっそう楽しめる店」をイメージし、シェアを前提にした料理や、お互いの顔を見ながら、手でつまんで食べられるフィンガーフードを提供している。

ただおいしい料理を追求するだけではなく、ゲスト同士の楽しい会話にこそ重きを置くそのスタイルは、「モノ消費からコト消費へ」といわれる現代の志向にもマッチ。今の時代に求められている、新しいレストラン像の一つといっていいだろう。

同店のメニューは、アメリカンスタイルの料理が主流だ。ボリューム感があるスタイリッシュな料理が自慢だが、そんなメニューの中で、これから日本で大ブームを巻き起こしそうなのが、「モヒートコーヒー」と「ガーリックブレッド“プルアパート”」。

ほんのり甘いカフェオレと爽やかなミントの相性が抜群。すっきりとした口当たりで気分が一新しそうな夏向けの味のモヒートコーヒー(左)、右はチョコレートドリンク

「モヒートコーヒー」は、ミントをたっぷりと入れた爽やかなアイスコーヒーで、アメリカ西海岸を中心に親しまれている。サンフランシスコのカフェチェーン「Philz coffee」の名物ドリンクにもなっているのだ。

日本ではまだほとんど知られていないこのモヒートコーヒーを、同店ではアイスカフェオレとミントを組み合わせ、ほんのり甘めに仕上げている。ミントの心地よい香りと口当たりが加わったアイスカフェオレは涼やかな味わいで、今夏ブレークしそうな予感だ。

2~3人でワイワイ楽しく食べるブレッド。格子状の切り込みが、味を中までしっとり染み込ませる

海外のホームパーティーで大人気の帽子形ブレッド

一方、「ガーリックブレッド“プルアパート”」は、海外のオシャレ女子が集まるホームパーティーなどで今、大人気のメニューである。「プルアパート」は、手でちぎり、つまんで食べられるよう、格子状に切り込みを入れたブレッドのこと。

切り込みにバターやチーズ、具材などを挟んで焼き上げるのだが、同店ではガーリックマーガリン、チーズ、パセリの味をたっぷりと染み込ませている。数人でシェアできるよう特大サイズで提供しており、インパクトのある見た目。手で引っぱり上げてつまみ、食べるのが楽しく、「お客さまの元に運ぶと、帽子のようなユニークな形状とその大きさに、お席がわっと沸き立ちます」(同店スタッフ)という。

「プルアパート」はアレンジもしやすく、今後、日本でも浸透していくのではないだろうか。

白金プラチナ通りの街並みに溶け込むしゃれた店だが、ボリューム感ある料理から、30代の男性グループ客が多いとか

●店舗情報
「BLUE POINT(ブルーポイント)」
経営=テイクアンドギヴ・ニーズ
店舗所在地=東京都港区白金台4-19-19
営業時間=午前11時~午後11時(LO午後10時)
席数=カウンター6席、テーブル40席、テラス8席
平均客単価=昼2000円、夜5000円

◇外食レストラン新聞の2017年7月3日号の記事を転載しました。