Ciao a tutti !! 皆さま、こんにちは。ローマ在住、イタリア料理研究家の平賀つぐみです。鶏肉といえば、日本ではもも肉が圧倒的に人気のようですが、イタリアではむね肉をよく頂きます。低カロリーなだけではなく、栄養素的にもとても優れています。でも「むね肉はパサつきが気になる!」という方へ、今回はそれを解消する簡単レシピをご紹介していきましょう。前日に漬け込んで置けば、帰宅後のワーママがすることは5分焼くだけ!というとても優れもののレシピとなります。

鶏むね肉のカットを工夫して時短!パサつきなし

鶏むね肉をオリーブオイルやローズマリー、レモン、塩胡椒に漬け込んでグリルで焼き上げるのはイタリアの定番メニューです。シンプルでとても美味しいのですが、それゆえに飽きもきます。

それに付け合わせも別に作らなくてはいけませんし、大きな鶏むね肉は焼き上げるのにも時間がかかります。これを全て解消しようと考えついたのが、こちらのレシピです。

鶏むね肉は棒状に細長くカットしていきます。この時、繊維に垂直になるように削ぎ切りにしてから、細長くカットしていくのが理想的です。これにより、加熱時間がグンと抑えられますので、水分の蒸発を防ぐことも可能になり、パサつきとは無縁の出来上がりとなります。

【材料】(4人分)
鶏むね肉 約500g
ズッキーニ 1本(ロマネスコタイプは2本)
人参 小1本
セロリ 1本
プチトマト 3〜4個
エキストラヴァージンオリーブオイル 50cc~
ローズマリー 2本
塩こしょう 適量
パプリカ、レモン、マジョラムなどはお好みで入れてください

【作り方】
1.鶏むね肉を繊維に垂直になるように削ぎ切りにし、のち棒状にカットしていく。カット後、塩こしょうを揉み込んでおく。

2.野菜はプチトマト以外を細長くカットしていく。鶏むね肉との長さが揃えば理想的!プチトマトは4等分にする。

3.器(ジップロックでも可)に鶏むね肉・カットした野菜類を全て入れる。

4.オリーブオイル・塩こしょう・お好みでレモン果汁・ローズマリー(マジョラムもお好みで)を入れしっかりと混ぜ合わせ、ラップをして冷蔵庫へ。

5.帰宅後、熱したオリーブオイル(分量外)に入れて加熱する。

時間をおくほどおいしさアップ!

前日や午前中の空き時間などを利用して、漬け込み作業を行なっていくのですが、鶏肉の利点は、時間をおけばおくほどしっかりと味が染み込んでいくという点です。

勤務中に鶏肉の旨味が野菜とうまく混ぜあっていくので、忙しいワーママには嬉しい限りですよね。

帰宅後は、温めたフライパンにオリーブオイルを少し入れて、あとは漬け混んでいた肉や野菜を一気に入れて焼き上げます。帰宅後5分という何とも嬉しいレシピとなります。

野菜や味付けはアレンジが可能!

鶏むね肉と一緒に漬け込む野菜は、ズッキーニとプチトマトは可能だったら入れて欲しいのですが、それ以外はどんな野菜でも構いません。冷蔵庫に残っている野菜でお好きにアレンジが可能です。いろいろな組み合わせを楽しんで下さいね。

シンプルなイタリアンテイストに飽きたら、我が家では和風にアレンジをしています。漬け込む際に野菜だし(我が家では茅乃舎の野菜だしを使用)小さじ1を追加、そして火が通ったら出汁醤油をサッとふりかけるだけで、ちょっとおしゃれな和洋折衷の一皿に変身します。

見た目にも美しいだけではなく、子どもにも食べやすい大きさに!

棒状にカットした鶏むね肉は、火が入るとさらに食べやすい大きさとなります。もうパサつきを気にすることなく、どんどん食が進みます。子供にも食べやすい大きさなので、同じ大きさの野菜と一緒にどんどん食べてもらいましょう。

夏野菜をたっぷり利用すると、見た目にも美しい一皿に!簡単、美味しい、ヘルシーかつ栄養満点の一皿でご家族の胃袋を満たすこと間違いなしです。どうぞお試し下さいね。