炭火焼きした1ポンドステーキや丸鶏のビア缶蒸しなど、ボリューム満点の肉料理を楽しむスタイルが人気の「居酒屋キャリフォルニア」。ランチもビーフステーキ、チキンソテー、プルドポークと肉料理を前面に打ち出したラインアップで、活力をパワーアップさせたい近隣ビジネスマンを中心に好評だ。

ランチは肉、ライス、野菜をワンプレートに盛り付けて提供するスタイルだが、ユニークなのがテニスボール大に丸くにぎられた白飯だ。ライスボールは110mlサイズのディッシャーにご飯を詰め込んで成形するが、それだけで野暮(やぼ)ったい「定食」からおしゃれな「ランチ」に格上げされた印象になる。細部のビジュアルが好感度を左右することを実感させてくれる事例といえる。

白飯同様にランチプレートの付加価値アップに貢献しているのが、たっぷり山盛りされたオーガニックケールサラダだ。ケールは健康食品などで認知度の高い野菜だが、意外に飲食店で見かけることの少ない食材。これを積極的に使うことで情報感度の高い新宿勤務のOLたちを中心に「ヘルシーなランチが食べられる店」というイメージを与えることに成功している点も見逃せない。

●店舗情報
「居酒屋キャリフォルニア」
所在地=東京都新宿区新宿3-28-16コルネビル4階

◇外食レストラン新聞の2020年3月号の記事を転載しました。