こんにちは!偏食児持ちの食育インストラクターのひなた葵です。食事の栄養価をアップさせるカギは野菜にあります。旬の野菜をたっぷりと食卓に並べて見た目も鮮やかに、ビタミンもたっぷり摂って元気に冬を乗り越えてもらいたいですよね。そう思って野菜をたっぷりと買い込むけど、忙しくて使い切る暇がないうちに腐らせてしまった…なんて経験はありませんか?
今回はそんな問題を解消すべく干し野菜などの保存方法をお伝えしていきます! 野菜をしっかり保存することは、「15分で夜ごはん」にもつながっていくのでぜひ実践してみてくださいね。

干し野菜の作り方と魅力

夜ごはんにすぐに活用できる野菜を下準備しておく方法として「干し野菜」があります。干し野菜というとスーパーなどでドライフルーツやドライ野菜を買うイメージがあるかもしれませんが、実は自宅でも簡単に作ることができるんです。

ザルなどに野菜をのせて10時から15時くらいの日当たりのいい時間に2~3日外に出すだけ!簡単に干し野菜が完成します。

ほこりなどが気になる方は吊るせる洗濯ネットのようなものの中に野菜を入れてもOKですよ。昼間は外に出して干して、日が陰ったら家の中に入れてを3日繰り返した野菜が上の写真です。

完全にカリカリとまではなっていません。ほんの少ししんなり感が残っているセミドライといった感じに仕上がっています。

屋外に干す場合は日当たりのいい場所を選んでください。我が家は室外機の上に置いて干しました(笑)それでもちゃんとできましたよ!

干し野菜ならではと言える魅力がたくさん凝縮されているので、3つピックアップしてお伝えしていきます。

栄養価がアップ

日光にはビタミンDを生成する力があります。日光浴をすると、自律神経が整ったり、免疫機能が活発に働いたり、骨が丈夫になるといわれています。これは野菜も同様で、干すことによってビタミンDやカルシウム、鉄分などの栄養価がアップするのです。

生のまま食べるよりも食物繊維やエネルギー価も高くなるといったデータもあるので、干せる野菜は干した方がいい!と言えるくらい干し野菜は魅力的なのです。

日持ちがする

野菜は干すと水分が抜けていくので長期保存することも可能となります。しっかりと乾燥させた野菜なら乾物のような扱いが可能なので、密閉容器に入れておけば数週間から数ヶ月も保存できるんですよ。

これなら冷蔵庫で余って腐らせちゃう!なんてことが起きる心配もなくなりますね。

旨味が増す

干し野菜で水分が抜けていくと、実は旨味も凝縮されて増していくのです。野菜に含まれている酵素が日光を浴びることによって活性化されて、旨味成分が作られるという流れとなります。

活性化された酵素は、でんぷんを分解するので甘みも出てきて美味しい野菜へとなっていくのです。

このように干し野菜は普通に生で食べるよりも嬉しい効果がいっぱいあります。それでいて日持ちがするなんて嬉しいですよね。干すだけで完成できるので、気軽に挑戦できるところも魅力です。

オーブンでも干し野菜が作れる!

外で野菜を干すのはちょっと…という方はオーブンを使った干し野菜もおすすめです。オーブンを使った干し野菜なら1時間程度でできるので、とってもお手軽ですよ!

上の写真のようにオーブン干しを作りたい野菜をクッキングシートの上に並べていきます。野菜は薄めにスライスした方がパリッと仕上がります。

葉物以外ならどんな野菜でもオーブン干しに出来るので、是非いろいろな野菜に挑戦してみてくださいね!

野菜を並べたら100度で60分じっくりと焼いていきましょう!

下の写真が60分焼き上げたところです。

水分が飛んでカリッとしてきているのが分かります。チップスとまではいかないけれど、シャキッとした感触がするセミドライに仕上がっていますよ。

オーブン干しなら60分で簡単にセミドライの干し野菜を仕上げることができるのでとても手軽です。

続いて干し野菜を使ったメニューも紹介していきます!

干し野菜のきんぴら

油を入れたフライパンに干し野菜を入れたら、醤油とみりんで味をつけていきます。

調味料が絡まったら調理完了!

たったこれだけで、干し野菜のきんぴらの完成です。

実際に食べてみると想像以上の美味しさでした。甘辛い味付けが食欲をそそりますし、カリカリと歯ごたえのある食感がたまりません。

野菜嫌いの娘にも食べさせてみましたが、普段は苦手なキノコや人参も食べられました!
干し野菜の独特の食感が食べやすいようです。

干しバナナのヨーグルト

こちらは干しバナナをヨーグルトにトッピングしてみたメニューです。ただのせるだけ!とっても簡単なのに、栄養も摂れるし、ヨーグルトのマンネリ防止にもつながるのでおすすめです。

干し果物はバナナだけでなく、柿やキウイ、いちごなど何でも作ることができます。ヨーグルトにトッピングせず、そのまま食べてもおやつ代わりになって美味しいですよ。

干し野菜のオイル漬けもオススメ

干し野菜をオイル漬けへとアレンジする方法もおすすめです。今回はオーブン干しにしたトマトがひたひたになるくらいのオリーブオイルに浸けてみました。ちょっとした箸休めとしても活用できますし、爪楊枝で刺せばピンチョスのようにも使えます。

このようにおつまみっぽく食べたり、パスタに加えてみても美味しいですよ! オイル漬けは見た目もキレイですし、冷蔵庫で1ヶ月程度の日持ちもします。

野菜はトマトだけに限らずナスやパプリカで作ってみてもOK!ぜひ自分好みのオイル漬けを見つけて、サッと食卓に出せる小鉢メニューとして加えてみてはいかがでしょうか?

冷凍野菜の切り方や保存方法

また、野菜を買い過ぎても無駄にしない1番の近道の方法は冷凍保存してしまうことです。ほとんどの野菜は、サッと洗って水気を切ったらそのまま下処理なしで冷凍保存をすることが可能です。

小松菜やほうれん草などの葉物は根の部分を切り落としてサッと汚れを落としたら使いやすいサイズに切ってそのまま冷凍することが可能です。

ジャガイモなど皮がついたものは、皮を剥いて水気を取ったらザク切りして保存ができます。

一種類だけでなく、複数の野菜を食べやすいサイズに切ったものをまとめたミックス袋を作ってしまうのもおすすめですよ!

解凍したらこのまま魚やお肉と炒めれば手間なく一品完成するので、忙しいママにもぴったりの野菜の保存方法です。

冷凍野菜を使った詳しいレシピは過去の記事でご紹介しているので、是非チェックしてみてくださいね!

ワーママにおすすめ生野菜冷凍!15分で夜ごはんをラクラク実現【レシピ付き】

まとめ

夜ごはん作りをする時に、手間が掛かる工程の1つに具材を切ることが挙げられます。でも、事前に食べやすいサイズに切って冷凍しておくとすぐに調理へと進んでいけるので、調理時間を大幅に時短することができますよ。

さらに茹でた野菜を冷凍しておいたり、干し野菜にしてそのままでも食べられる状態にしておけば、加熱時間も短縮することができるので「15分で夜ごはん」を実現しやすくなります。

干し野菜も冷凍野菜も手軽に作れるので、ぜひお時間に余裕がある時に作っておいて、パパッと夜ごはんを時短で作っちゃいましょう!