秋田県秋田市在住のたべぷろ編集部員・山下雄二です。7月1日は秋田名物「じゅんさいの日」ですが、これはじゅんさいの語呂合わせ「JUNE31の日(6月31日)」が存在しなかったためとか。それでは、知る人ぞ知る食材、じゅんさいとその食べ方についてご紹介しましょう!

秋田名物じゅんさいとは

読者の多くは、食べ方どころかじゅんさいそのものをご存じないかもしれません。じゅんさいは秋田県は三種町(八郎潟の上)の特産物です。市場に出回る量が少ないためか値段は若干お高めで、贈答品としても人気があります。

三種町では、なんとじゅんさいの摘み取り体験ができるんですよ! 野菜の収穫体験のようなものかと思いきや、じゅんさいはスイレン科の水生植物。収穫の時は舟に乗って「じゅんさい沼」を進んでいくんです。沼の水深は50~60㎝なので子どもでも安全に楽しめます。

じゅんさいは、ぬめりを残して水洗い

じゅんさいは独特な食感とほのかな香りがおいしい食材ですが…。じゅんさいを初めてみたあなたの感想は、「これ、どうやって食べたらいいの?」なのに違いありません。

こちらが、秋田名物じゅんさい(1袋約300円)です。ご覧の通り、半分くらいが液体になっていますね。

じゅんさい最大の特徴ともいえる点が、「葉っぱがゲル状の物質をまとっている」こと。この液体の部分は保存のため足された水ではなく、じゅんさいの一部なのです。じゅんさいを水洗いするときは、くれぐれも「ぬめりを落とさないよう」注意してください。ぬめりの部分は多糖類たっぷりで、この食感を楽しんでこそのじゅんさいなんです。

ご覧ください。これが水洗いをしたじゅんさいです。私はざるで洗いましたが、しっかり水切りしてもこんなにぬめりが残るんですよ。繰り返しますが、葉っぱだけ取り出そうなんてしないでくださいね。

じゅんさいを食べてみる

それでは、じゅんさいを食べてみましょう! こちらは加熱済みのじゅんさいなので、そのまま食べることも、ほかの料理にトッピングすることもできます。

包装の裏に、おいしい食べ方が書いてあるのはなかなか親切ですよね。私は酢醤油とみそ汁で味わってみました。

こちらは、じゅんさいに醤油と酢を入れただけのもの。じゅんさいは若芽の部分のみ入っていて、葉っぱは柔らかく茎はシャキシャキとしています。口の中にぬめりが残ることもなく、たくさん食べても飽きません。わさびを入れるのもオススメです。

じゅんさいを味噌汁に入れてみました。秋田では、鍋のトッピングとしてもよくつかわれています。しかし…じゅんさいを入れたところ、かなり味が薄くなってしまいました。味噌汁に使うときは、いつもより味噌を多めにしたほうがよさそうですね。