家庭料理とパン教室講師・Delice Kitchenの山本ゆりこです。流れる雲に秋の訪れが感じられる季節になりました。朝晩が冷え込みはじめ、温かいメニューを食卓に並べたい日もでてきましたね。そんな日に煮込みハンバーグはいかがでしょうか。煮込みハンバーグといえば、野菜をみじん切りにして、ハンバーグを焼いて、煮込んでさらにオーブンを使ってと面倒なイメージがあると思いますが、今回は調味料も切りものも最小限に抑えた15分でできる野菜をたくさんお召頂けるレシピをご紹介します。
2歳半の息子に野菜をとってほしいと思い考案しました。カレーのようにソースと絡めれば苦手野菜に気づきませんので喜んで食べてくれる心強い一品です。それでは早速作り方を見てみましょう。

デミグラスソース缶・トマト缶不使用!チーズがトロリとろける煮込みハンバーグ

【材料】(4人前)
ひき肉 300g
オイスターソース 小さじ1
塩 少々
オリーブオイル 大さじ1
☆お好みの野菜 お好みの量(今回は冷蔵庫にあったオクラ・玉ねぎ・かぼちゃ・アスパラです)
☆水 100cc
☆無添加顆粒コンソメ 小さじ1
☆トマトケチャップ 大さじ2
☆ウスターソース 大さじ2
☆はちみつ 小さじ1
とろけるチーズ ひとつかみ
※お好みでバターブラックペッパー

【作り方】
1. 野菜を食べやすい大きさに切る。
2. ボウルにひき肉・オイスターソース・塩を入れて白く粘りが出るまでよく混ぜ、4等分に分け小判型に形を整える。
3. フライパンにオリーブオイルとバターを入れ中火にかけ、(2)を入れる。片面に焼き色がついたら裏返し両面香ばしく焼く。
4. (3)に☆をすべて入れ、蓋をして10分煮込む。

ハンバーグを楊枝で刺して透明の油が出て、楊枝にお肉がついてこなければハンバーグの中まで火が通っています

5. ハンバーグにチーズをのせ、余熱で溶けるまで蓋をする。

6. お皿に盛り付け、お好みでブラックペッパーをふりかけ、完成。

時短でおいしくなるポイント2つ

時短だけにこだわれば、全ての材料を電子レンジで加熱したら完成します。しかしそこにはなにか物足りなさが残りますので、今回はコンロ一つで洗い物の負担をなくしたフライパン調理をご紹介しました。

お肉やボウルをキンキンに冷やし、薄力粉でじっくり炒めてオーブンでグリルしたらそれはリストランテのような味を再現できますが、洗い物や手間を考えると平日の夜は難しいです。入れる材料や調理工程のコツさえつかめば、15分とは思えない味を生み出せます。2つのポイントを見てみましょう。

・ハンバーグはきちんと焼き色を
フライパンできちんと焼き色をつけることで肉汁や旨味を閉じ込めることができます。また、香ばしさや歯ごたえが生まれ、肉々しさを感じ食べごたえのあるハンバーグになります。

・コクを感じる隠し味
お子様に合うように少し甘めの味付けになっています。甘いだけだと甘さだけが引き出てしまいがちですが、オイスターソース・バター・コンソメ・はちみつの力を借りてコクの深みを演出しました。隠し味に使える材料なので、是非ご常備頂くことをおすすめします。

チーズとソースのコクが効いてお子様が嫌いなお野菜を入れても完食

このレシピは、カレーを食べているときに思いつきました。カレーのスパイスのおかげで私自身が好まない野菜が入っていても美味しく完食できます。息子にも小松菜を日常的に摂取してほしく悩んでいました。

カレーの中にみじん切りにした小松菜を入れたところ大満足の笑顔で完食してくれたので、他のメニューもソースに絡めて食べられないかと思い考案しました。

紫蘇や小松菜など生で食せる葉野菜等は、塩もみしてから後入れでも少量であれば気づかれません。食感が苦手であればフォークで潰して頂ける柔らかさまで煮込むので、盛り付けの際に細かくすると気づきにくいと思います。

是非、食べてほしいお野菜を入れて家族の健康維持にお役立てください。