イワシは骨ごと食べよう!管理栄養士おすすめイワシつみれ揚げ【レシピ付き】
九州から健康情報を発信している管理栄養士の大山加奈惠です。今回は生活習慣病予防に青魚の一種、今が旬のイワシの効能と、イワシを骨ごと食べられるレシピ「つみれ揚げ」をご紹介します。作り方は材料をフードプロセッサーに入れて、丸めて揚げるだけ。育ち盛りのお子さんのお弁当に、お腹周りが気になるお父さんのおかずに、ぜひお得意の一品にしてくださいね。
フードプロセッサーで作る「野菜たっぷりイワシのつみれ揚げ」
健康に対する意識が高まる中、管理栄養士の仕事の幅も広がっています。10年前から始まった特定検診・特定保健指導をご存じですか? 心疾患や脳血管疾患の原因になる動脈硬化になるリスクの高い人、いわゆるメタボリックシンドロームの人に生活習慣の改善を指導するプログラムです。
食事のアドバイスをする中の一つが、「肉より魚料理を選ぼう」です。その中でも青魚は血液サラサラ度をアップするので、オススメです。
小さめのマイワシを手に入れて、骨ごと食べられるイワシのつみれ揚げを作りましょう。しっかり味がついているので、そのままパクパク食べられます。
夕食のおかずにはもちろん、お子さんのお弁当に、お父さんのおつまみにと大活躍すること間違いなしです。しょうがを入れて生臭さをとっているので、魚が苦手なお子さんも食べられますよ。
【材料】(4人分) 作りやすい分量
いわし(小) 4尾(160g)
にんじん 50g
ごぼう 50g
★しょうが汁 小さじ1
★砂糖 適量
★みそ 3g
★酒 小さじ1
★塩 1g
キャベツ 適量
レモン 適量
揚油 適量
【作り方】
1.いわしは水で洗い流し、キッチンペーパーで水気を拭き取り、頭とエラを取りのぞく。にんじんはせん切り、ごぼうはささがきにする。キャベツははせん切りにする。
2.フードプロセッサーに、いわし、★の調味料を入れて、よく混ぜ合わせる。
ボウルにいわし、にんじん、ごぼうを入れて混ぜ合わせ、6等分にしてお好みの形に成型する。
3.鍋にサラダ油を入れて170度に熱し、(2)を入れる。途中返しながら、3〜4分揚げる。
4.皿に(3)を盛り付け、横にキャベツとレモンを添える。
10月4日はイワシの日。マイワシの旬は6月から10月
10月4日は「イワシの日」です。平成元年に一般社団法人いわし普及協会が「1=イ」、「0=ワ」「4=シ」と語呂合わせで決めて、イベントを開催したのが由来と言われています。
日本では「イワシ」といえば「マイワシ」「カタクチイワシ」「ウルメイワシ」の3種類です。
農林水産省「平成28年漁業・養殖業生産統計」によると、日本の漁獲量ランキング1位は、「サバ類」で50万3千トンですが、2位「マイワシ」、5位「カタクチイワシ」、10位「ウルメイワシ」と10位以内に3種類が入っています。そして3種を合計すると、64万7千トンとなり、イワシは日本一水揚げ量の多い魚になるのです。
3種類の中でもっとも漁獲量が多いマイワシの場合は、6月から10月頃が旬とされています。まさに今頃までが新鮮でお財布に優しいマイワシを食べられることができるのですね。イワシの栄養素といれば、皆さんもご存知のDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)の不飽和脂肪酸コンビです。
動脈硬化を予防したり、中性脂肪の値を低下させる血液サラサラ成分として有名ですね。さらに、京都大学の研究グループが、魚油(DHA&EPA)が体脂肪の消費を促進して痩せやすい体を作るのに欠かせないことを実験で突き止めたそうです。
メタボリックシンドローム予防プログラムでは、6ヵ月で5%以上の減量をするとコレステロール、中性脂肪、血圧、血糖値などの血液の検査結果が改善されることがわかっています。まさにイワシはメタボリックシンドローム予防に最適の食材と言えますね!
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