家庭料理とパン教室講師・Delice Kitchenの山本ゆりこです。子どもたちの長い夏休みも目前、普段と違う生活習慣と暑さによる食欲不振から体調を崩しやすい時期に入ります。子どもたちには少しでも栄養をつけてもらいたいのが母心。
今回は、そんな不安を解消できる中華麺メニューを2品ご提案いたします。作り置きでき、どんなお野菜を入れてもお野菜の苦味や独特の風味を消せるあんやスープをご紹介いたします。

ジャージャー麺で野菜不足を解消!

栄養たっぷりの葉野菜は子どもに食べて欲しい食材でありながら、食感や風味を好まないお子さまが多いのが事実。味がしっかりしたジャージャー麺の肉味噌に混ぜれば、食べにくさや独特の苦みを消せます。

また、この肉味噌は麺だけでなくご飯や肉まんにもとても合うので多めに作って「つくおき」レシピとしてもご活用いただけます。さっそく作り方を見てみましょう。

【材料】(4人分)
中華麺 4玉(茹でて流水でしめる)

<あんの材料>
ごま油 大さじ1
すりおろし生姜 小さじ1
すりおろしにんにく 小さじ1
合びき肉 300g
玉ねぎ 1個(粗みじん切り)
干し椎茸(水250mlで戻す) 大3枚(粗みじん切り)
甜麺醤(テンメンジャン) 大さじ2 と1/2
醤油 大さじ1 と1/2
水溶き片栗粉 適量

<トッピング>
☆ごま油
☆千切りきゅうり
☆ゆで卵
☆白髪ねぎ、糸唐辛子など
※豆板醤

【作り方】

  1. あんを作る。フライパンにごま油、すりおろしにんにく、すりおろし生姜を入れて炒め、香りがたったら合びき肉、玉ねぎ、干し椎茸を入れ、軽く火が通るまで炒める。
    ※辛くしたい場合、ごま油と同じタイミングで、はじめに豆板醤を炒め合わせてください。
  2. 椎茸の戻し汁を戻し入れ、2分ほど火を通し、水溶き片栗粉でとろみをつけてあんの完成。
  3. 器に麺、(2)、☆をお好みで盛り付けて完成。

あんは多めに作って、朝ごはんやお弁当にご活用いただけます。

熱々のご飯にのっけてジャージャー丼に
多めに作っておくとお弁当でも重宝するジャージャーあん

冷やし中華に飽きたら冷やしラーメン!

夏の定番といえば冷やし中華。醤油だれも胡麻だれも日本人好みの味で老若男女問わず楽しめます。とはいえ、ひんぱんに食卓に並ぶと飽きてしまうのも事実。たまに即席冷やしラーメンの日を設けて暑い夏のメニューとしてお役立てください。

作り過ぎてしまったスープは保存し、水で薄めてワカメ、豆腐や白髪ねぎを入れて中華スープとしてもお楽しみいただけます。それでは、作り方を見てみましょう。

【材料】(4人分)
中華麺 4玉(茹でて流水でしめる)

<スープの材料>
水 1500ml
鶏がらスープの素(顆粒) 大さじ2
醤油 大さじ1
塩 小さじ2
ごま油 大さじ2
すりおろしにんにく 小さじ1

<トッピング>
☆茹でたオクラ
☆ゆで卵

☆ミニトマト

☆鶏ささみ3本分

【下準備】
鶏ささみは、筋をとり、耐熱皿にのせて小さじ1の酒と塩をふり、ふんわりとラップをかけて600Wの電子レンジで2分、ひっくり返して1分加熱をして粗熱をとる。

【作り方】

  1. 鍋にスープの材料を煮立て、粗熱を取り冷蔵庫で30分ほど冷やす。
  2. 器に麺、(1)、☆をお好みで盛り付けて完成。

休日や夏休みの昼食にいかがでしょうか

いかがでしたでしょうか。いずれも味にパンチがあるので、あんは豆乳でのばしてラーメンスープにしたり、炒飯の具材や焼きナスの上にのせるなどのアレンジ次第で、幅広くご活用いただけるメニューです。

多めに作って麺を茹でるだけの状態にしておくと、お子さま一人ででも美味しくできたてをお召いただけます。暑い夏、皆様のお役に立てますと幸いです。