長崎在住たべぷろ編集部員のミッキー純人です。8月8日の「洋食の日」にちなんで長崎名物のトルコライスをご紹介します。長崎のグルメといえば、以前は真っ先に「ちゃんぽん」や「皿うどん」の名前が挙がったものです。でも今では、長崎といえば「トルコライス」と答える人が本当に多くなりました。
トルコライスは、ワンプレートに何種類もの洋食がてんこ盛りになったザ・洋食な料理です。その見た目は、まさに“大人の”お子様ランチという言葉がぴったり。大人がワクワクしてしまう料理なのです。最近はトルコライスの認知度の高まりと同時にその幅も広がっています。

トルコライスってそもそもどんな料理?

トルコライスといえば「ピラフ」「トンカツ」「ナポリタンスパゲティ」というのが定番中の定番です。トルコと名が付きますが、実際のトルコとは何の関わりもありません。豚肉を使っている時点で、イスラム教の国ではあり得ませんからね。

でも、そんな細かいことは言わないでおきましょう(笑)異文化が融合して独特な食文化が発展したのが長崎の特徴なんですから。結局、なぜトルコライスという名前なのかはいまだにはっきりしていないそうです。

それはさておき、長崎市ではトルコライスの専門店も多く存在します。各レストランで味付けや使用されている材料も異なるので、トルコライスの食べ歩きをするのも楽しいものです。そして、トッピングを自分でいろいろ選ぶというカスタマイズも楽しいんですよ。

今回は、トルコライスの具材が自在に選べる長崎の隠れた名店「ニッキー アースティン」にて、自分好みのトルコライスを作ってもらう楽しみを味わってみました!

長崎市の浜の町商店街の裏通りにひっそりとたたずむ、トルコライスの隠れた名店

トルコライスのカスタマイズを楽しむ

トルコライス専門店のニッキー アースティンでは、なんと185種類ものトルコライスの中から自分の好みを選ぶことができます。それほど種類が多いのは、料理の組み合わせを細かく変えることで、自分がいま一番食べたい洋食の組み合わせを作れるようになんです。

メニューは撮影が許可されていないためお見せできないのですが、チョイスするのにかなり時間がかかってしまうこと間違いなし。それほど、おいしそうなメニューが何ページにもわたって目白押しです。さらに夏限定といったメニューなどもあるため、何度来ても飽きがきません。

メニューの数が多すぎるため、メニュー表もこの通り分厚い本サイズ

トルコライスの基本形は、(1)ご飯もの(2)肉系おかず(3)スパゲッティ(4)ソース、それにサラダが付きます。そのそれぞれで何種類もあるため、組み合わせは何百通りになるわけですね。

カスタマイズ例1:夏の爽やか系トルコライス

今回、私の妻は(1)白ご飯(2)コロッケ+煮込みハンバーグ(3)ドライカレースパゲッティ(4)トマトソースをチョイスしました。夏の暑い日にはあっさりトマトソースが爽やかで、口に運ぶスプーンも軽快に動きます。

そしてサラダは、かかっている手作りのオーロラソースが甘さと酸味が絶妙に調和していて、それだけで一品料理といえるほど美味しいんです。サラダは、肉を食べる合間の箸休めとしても最適です。

カスタマイズ例2:辛さと甘みの合体トルコライス

私はというと、(1)カレーピラフ+オムレツ(2)ポークカツ+コロッケ(3)ナポリタンスパゲッティ(4)ホワイトソースをチョイスしました。辛いもの好きな私は、カレーピラフといっても通常のものよりも鷹の爪が3倍入っている辛さアップバージョンを選びました。

カレーピラフの辛さを中和するオムレツとホワイトソースの組み合わせが絶品

カレーピラフは確かに辛いのですが、上にドーンと乗っているフワとろなオムレツと、肉系おかずにたっぷりとかかっているホワイトソースの甘みが、辛さをうまく中和してくれます。

ちなみに写真では分かりづらいのですが、ナポリタンスパゲッティも他のおかずの下に敷き詰められているため、完食すると大人の男性でもお腹いっぱいになるほどボリューミーです。

トルコライスは大人が夢中になる魔力がある

長崎名物トルコライスには、自分が食べたい洋食を全部一枚のお皿に載せたらどうなるだろう? という無邪気な発想をそのまま形にしてしまったようなおもしろさがあります。大人が夢中になる魔力がそこにあると言ってもいいでしょう。

長崎に来られた際には、“大人のお子様ランチ”トルコライスを自分好みにカスタムするのを楽しんでみてはいかがでしょうか?