中央ヨーロッパ・ハンガリーの首都ブダペスト在住フードライター旅野きっこです。ヨーロッパに点在する素敵な街を巡りながら、お酒とともに美味しいグルメを楽しむ日々を過ごしています。
ハンガリーでは暑い夏に向かってテラスでビールを飲む人が増えてきました。日差しが強くなりサングラスも必須!今回はそんな暑い日にも楽しめるハンガリーのお隣・ブルガリア名物サラダ・「スネジャンカ」をご紹介します!

5月15日 ヨーグルトの日って何?

ロシア生まれの生物学者である「イリア・イリノイッチ・メチニコフ」は1900年代初期に「ヨーグルトがとても健康に良く、毎日の食卓に必要不可欠である」ことを主張し、ヨーグルトを世界に紹介しました。このメチニコフは免疫についての研究で「ノーベル生理・医学賞」を受賞。そんなすごい人がヨーグルトの素晴らしさを世界へと広めたのですね。

ではなぜ5月15日が「ヨーグルトの日」なのかというと、そのメチニコフの誕生日を記念しているため。「株式会社明治」によって設定されました。

参照サイト:5月15日 ヨーグルトの日 なるほど統計学園

皆さんの中には、以前流行った「カスピ海ヨーグルト(ヨーグルトの上澄みに牛乳を足して作ると半永久的にヨーグルトができる)」を毎日家庭で作り続けている人もいるのではないでしょうか? また、作ってはいなくても身体のために毎朝ヨーグルトを食べるという人も多いでしょう。

そんなヨーグルトですが、日本のように単体で食べるだけでなく、ブルガリアやギリシャ・トルコでは料理メニューに多用されています。

今回ご紹介する「スネジャンカ」はブルガリア名物で、ヨーグルトをメインに使用する料理。真っ白なヨーグルト由来のネーミングで、スネジャンカとは「白雪姫」を意味します。とても美味しいのですよ!

「スネジャンカ」はクセになるおいしさ!作り方もカンタン!

さて、それでは「スネジャンカ」がどういうものなのか、カンタンな作り方も一緒にご紹介します!

必要なものはヨーグルト・きゅうり・オリーブオイル・ニンニク・ディルの葉っぱ・塩コショウです。ディルの葉っぱなんて日本では普段家にはありませんよね。大型スーパーには売っているようですが、なければ他のハーブなどでも大丈夫です。

スネジャンカには、ヨーグルトを水切りして使います。コップや容器などにザルを置き、キッチンペーパーをのせ、そこにプレーンヨーグルトを流します。量にもよりますがそのまま冷蔵庫へ入れ、24時間水切りしましょう。水分が下の受け皿に溜まるので、いっぱいになったら水分を捨てます。

しかしこの下に溜まった水分はホエイと呼ばれ、ものすごく栄養が高いので料理に使ったり、顔パックなどにも使いたいですね!

水切りが終わると全体の半量くらいになります。そこへ微塵切り又は極細切りしたきゅうりとすりおろしたニンニク1かけ、刻んだディルの葉っぱ、オリーブオイル適量を入れ、最後に塩コショウで味を整えます。お皿に盛ったら最後にクルミを1かけのせると本格的!

ワインとともにスネジャンカを楽しもう!

美味しいスネジャンカ、とても簡単に作れるので筆者はブダペストでせっせと作っています。ハンガリーもブルガリアもワインの美味しいところ。白やロゼにとても合いますが、筆者は赤が好きなので、フルボディの赤ワインにスネジャンカをちびちび食べて楽しんでいます。

水切りに時間はかかるのですが、調理時間は10分もあればできてしまいます。このまま食べるのはもちろん、パンのディップとしても大変おすすめ。また、パーティなどの前菜として、薄く切ってトーストしたバゲットに載せても喜ばれます。

ぜひ1度、異国の味をご家庭で楽しんでみてください。ちょっとだけピリッと効くニンニク、まろやかなヨーグルトにきゅうりの歯ごたえとディルの香りが癖になり、定期的なメニューの仲間入りをするかもしれません!