自分好みのスタイルで「一人しゃぶしゃぶ」が楽しめる

国内外に約150店舗を展開するダイニングイノベーションは11月1日、新業態「しゃぶしゃぶ　れたす」を中目黒にグランドオープンした。自分好みのわがまましゃぶしゃぶ「十人十鍋」をコンセプトにした新業態だ。

「しゃぶしゃぶ」といえば皆で一つの鍋を囲んでつつきあう「団らん」のイメージが強い。しかし、今や家庭の食も「個食」「孤食」の時代。そんなライフスタイルの変化をとらえた新たな「しゃぶしゃぶ」のスタイルが「一人しゃぶしゃぶ」だ。

「しゃぶしゃぶ　れたす」は、「一人しゃぶしゃぶ」という食べ方のほかにも「野菜がいつも同じ」「だしを飲まない」「たれは、ぽん酢かゴマだれ」といった既成概念の枠を取り払い、実現したのが10人いれば、それぞれ10通りの食べ方が楽しめる「十人十鍋」だ。

野菜は、契約農家から産地直送の旬の野菜・キノコ約30種類を提供している。野菜200g、キノコ70gで種類、ボリュームともに盛りだくさん。肉と並ぶ同店の看板食材だ。

だしは、「極み和出汁」を定番に「クリーミー豆乳だし」「胡麻坦々だし」「薬膳コラーゲン出汁」「トムヤムクン」など飲んでもおいしい8種類から一人ずつお好みのだしが選べる。

締めも雑炊、リゾット、麺などから選べる。通常の宴会では締めまで食べられるのは3割ほどだが、同店では7割以上の締めのオーダーがあるという満足度の高さだ。

たれは、約30種類の調味料からお好みの組み合わせでオリジナルを作ることができるなど具材、だし、たれ、締めまで好きなものを選べる究極のわがままスタイルを実現した。また、「一人しゃぶしゃぶ」という業態は、従来弱かった平日ランチタイムの開拓にも成功している。

オーダービュッフェ方式で2時間食べ放題。客単価はランチ1100円、ディナー3500円。

◇日本食糧新聞の2017年12月4日号の記事を転載しました。