フレーバー納豆やひきわりなど納豆のバリエーションは充実してきたが、小杉食品は新しい納豆の「形」を開発した。料理に便利な納豆粉末調味料「粘りっ粉」=写真=だ。「納豆っておいしい、健康にいいのは分かっているけどあのネバネバが料理しにくいし、後処理が面倒」という消費者の声に応えた。1月から一般販売している。

料理の献立を考える20~50代の主婦層をメーンターゲットにしているが、惣菜や中食など中心で自炊頻度が低い人など、老若男女問わず食べてほしいという。

フリーズドライにした納豆を粉末状にした。サラサラしており、使いやすくて汚れない。香ばしい粉末醤油で味付けしており、塩や砂糖のように料理に振りかけるだけで簡単に納豆アレンジの料理が楽しめる。

また、料理と混ざれば納豆本来の粘りもおいしさも復活する。もちろん納豆菌も生きたままだ。ご飯やインスタントラーメン、焼そばなど、好きな料理にかけて混ぜるだけで、納豆のうまみと栄養を手軽に取ることができる。

同社は納豆とほかの具材を混ぜ合わせて、すぐに食べられる惣菜納豆、瓶詰の納豆、チューブタイプの絞り出せる納豆などいろいろ考えてきた。そのアイデアの中から「使ってみたい!」と思える納豆の新しい形を考え、製造に取りかかったのが「粉末納豆調味料」だった。

「粘りっ粉」の活用で納豆料理のレパートリーは無限に広がるという。今後も納豆のさまざまな在り方について研究していく。1袋30g入りで税込み330円。同社ECサイトで購入可能。

◇日本食糧新聞の2022年3月16日号の記事を転載しました。