ベトナムのライスヌードル、フォーをファストフード感覚で食べられる新店が東京・原宿表参道エリアに登場した。「かつや」などを展開するアークランドサービスHDの子会社、ミールワークスが立ち上げた新業態、「ワン フォー ボウル」は、フォーを気軽に楽しめる新タイプの店だ。食事をさっとすませたい多忙な男性客や、「立ち食いそばやラーメン店は一人では利用しづらい」という働く女性の一人客でも気軽に利用できるカジュアルな店である。
 

本国ベトナムの味を踏襲し、スープは牛のばら肉、すじ肉、骨の3つの部位を数種のスパイス、玉ネギ、パクチー、ショウガ、ニンニクなどとともにじっくり煮込んで仕上げている。また、ベトナムの昔ながらのフォーは、具材はあまり入れず、シンプルに味わうものだが、同店ではさまざまなトッピング食材を用意。パクチー、モヤシ、といった定番の具材だけでなく、九条ネギ、きくらげ、プチトマト、フライドオニオン、牛モツなどバラエティに富んだ食材を揃え、新感覚のフォー提案をしている。

忙しい時などにごく短時間で気軽に食事ができる麺類の店というと、そば、うどん、ラーメンが全盛で、これらと肩を並べる有力な新顔は長く登場していない。その点で、「フォー」という料理は今後、期待が持てそうである。

●店舗情報
「ワン フォー ボウル」
運営=ミールワークス
店舗所在地=東京都渋谷区神宮前6-6-61
営業時間=11時~23時。不定休
坪数・席数=約16坪・23席

◇外食レストラン新聞の2021年12月号の記事を転載しました。