「ミシュランガイド東京2019」のビブグルマンに選ばれている「ギョウザマニア」などを展開するマニアプロデュース運営の「北京ダックマニア」は、本格北京ダックを2人前約2000円という手頃な価格で食べられることから、話題を呼んでいる。

北京ダックは日本では高級料理のイメージで、パリパリに焼いた皮だけを食べるが、中国・北京では1人前1500円程度の価格帯で、皮だけでなく身肉も食べる店が多いという。同店はその本場スタイルを踏襲し、北京ダックをカジュアルに楽しめる料理に変えたい、と2020年オープンした。

北京ダック 小(2人前)2178円、中(3~4人前)3278円、大(4~6人前)4928円(すべて税込み)1日以上かけて仕込む北京ダック。下処理後は、皮に油をかけながら丁寧に焼き上げていく

日本で北京ダックの身肉を食べる習慣が見られないのは、中国から輸入するダックには独特の臭いがあるため。それゆえ、香ばしく焼いた皮のみを楽しむ料理になったのだが、身肉は提供しないことからロスが多く、これが高価格の一因にもなっている。

店頭には、中国から取り寄せた、回転してダックを焼く専用の機械を設置。同店ではダックを丸ごと焼いた後、乾燥するのに使用。ダック1匹は約15人前相当になる

そこで、同店では酒、香草などをダックの腹に入れる独自の下処理を施して臭みを取り除き、皮とともにむね肉、もも肉も切り分けて提供。ダックの皮、むね肉、もも肉をカオヤーピンに包み、店特製の甜麺醤に付けて食べると、従来の北京ダックの魅力である皮のおいしさはそのままで、ジューシーな肉の食べ応えがプラスされる。

また、ノンアルコールでも北京ダックを楽しめるよう、同店では花茶との組み合わせを提案している。

薔薇茶 495円(税込み)北京ダックと見た目にも華やかな花茶の組み合わせをおすすめ。美容効果、代謝効果があるといわれる薔薇茶のほか「金木犀の工芸茶」「ミックス花茶」(各495円)の計3種類の花茶がある

◆店舗情報
「北京ダックマニア」
所在地=東京都品川区高輪3-25-23京急第2ビル2階/営業時間=17時~23時。日曜休/席数・坪数=32席・約15坪

◇外食レストラン新聞の2021年11月号の記事を転載しました。