今回のレシピは、忙しい働くママに、ぜひ試してほしい!子どもも大人も大好き、5分でできる牛丼です。高い牛肉を使えば美味しくできるのは当然ですが、時短だけでなく節約も大切ですよね。このレシピなら、お手ごろ価格の外国産牛肉でも柔らかく仕上がり、子どもが大喜びで食べてくれますよ。

漬け込みで時短牛丼

【材料】(2人分)
牛こま切れ肉 160g
玉ねぎ 1/4個(50g)
舞茸 1/4パック(25g)
砂糖 大さじ2
酒 大さじ2
しょうゆ 大さじ2
卵黄 2個分
紅しょうが 少々

【作り方】
<前日までの仕込み>
ジップロックなどの保存袋に、牛こま切れ肉・すりおろした玉ねぎ・粗みじん切りにした舞茸・砂糖と酒を入れて、袋の外から揉んでよく混ぜ合わせ、冷蔵庫で半日以上おく。

この時点では、しょうゆは入れません。すりおろし玉ねぎと舞茸が、全体にいきわたるようにしてくださいね。前日の夜、または当日の朝にここまでやっておいてください。

1. フライパンを中火にかけ、仕込んだ肉を汁ごと入れて炒めるように煮る。肉に8分通り火が通ったら、しょうゆを加え、1~2分煮る。

2.丼にごはんを盛りつけ、(1)と卵黄をのせ、好みで紅しょうがを添える。

【注意】生卵について

安全食品委員会によりますと、「ご高齢の方、乳幼児(2歳以下)、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は、生卵を避け、できる限り十分加熱した卵料理をおすすめします。」とあります。そのため、幼児期(特に2歳以下)の子どもさんは、生の卵黄のトッピングはしないでください。

生活の中の食品安全 -安心して生卵を食べられる国 食品安全委員会

消化管の免疫機能が成人と同じくらいになるのは、10歳くらいだと言われていますが、現実的にはそれ以前から、生卵・お寿司などの生ものを食べている子どもが多いと思います。また、大人でも食中毒の可能性はゼロではなく、100%安全を求めると生卵は食べられないということになってしまいます。

よって、厳密に何歳からなら大丈夫とは言えないのですが、子どもは大人よりも食中毒になりやすい事に留意し、新鮮な卵を用い、体調の悪い時には避けるなど、十分注意しながら、各ご家庭でご判断ください。

卵黄のトッピング無しでも十分美味しく召し上がれるので、心配な方は無しで召し上がってくださいね。

玉ねぎと舞茸に漬け込むことで、安い肉が柔らかく!

今回のレシピのポイントは、お肉を玉ねぎと舞茸に漬け込んでおくことです。漬け込んでいる間に酵素の働きでお肉が柔らかくなり、さっと火を通すだけで美味しい牛丼が、あっという間にできます。

また、酒と砂糖にもお肉が柔らかくふっくらする効果があるので、一緒に漬け込みます。一方、しょうゆは、塩分がお肉の水分を外に出して固くなってしまうので、漬けこまずに、炒めてから最後に加えています。

そして、肉は火を通し過ぎると固くなるので、さっと炒めるだけ。玉ねぎはすりおろし、舞茸は刻んであるので、火の通りは早いです。

玉ねぎと舞茸は、苦手な子どもが多いがご心配なく。すりおろしたり、細かく刻んでいますし、お肉の旨味や甘めの味付けで、苦手な子でも美味しく食べられますよ。

今回、私が使用したのは、100g178円のオージービーフでしたが、とっても柔らかくなって、子どもも夫も「美味しい!」と喜んで食べてくれ、あっという間に丼が空っぽに。子育て中は、時短だけでなくて節約も大切ですよね。

え!安いお肉なのに、こんなに柔らかい!とうれしくなるので、ぜひ試してみてください。

【働くママへのエール】子どもがパクパク食べてくれると、疲れもふっとぶ!

今回ご紹介した牛丼は、時短・節約はもちろんですが、子どもが喜んでパクパクとあっという間にたいらげてくれるのがうれしいレシピです。

疲れ切って帰ってきて、必死に夜ごはんの準備をしたのに、なぜか子どもがあまり食べてくれない。結局食べるのに時間がかかってしまい、早く寝かしつけたいのにー!とイライラ…というようなこと、ありますよね。このレシピは、そんな時の救世主です。明日は遅くなりそうだな…という時に、お肉を漬けこんでおいてください。

仕事から帰ったら、さっと炒め煮するだけで牛丼が完成。子どもが美味しそうにパクパクと平らげてくれるのがうれしくて、疲れもふっとびますよ。

(医師・日本キッズ食育マスタートレーナー 日本キッズ食育協会医学アドバイザー 河埜玲子 @reiko.kono