トマトの有効成分と聞くと「リコピン」が頭に浮かぶ人が多いかもしれません。しかし、トマトの有効成分はそれだけではありません。2003年、熊本大学薬学部・野原稔弘名誉教授と藤原章雄氏(現、生命科学研究部講師)によって“エスクレオサイドA”が発見され、その後、同医学部(現、東海大学農学部・永井竜児教授)との共同研究によって世界で初めて動脈硬化の抑制効果が確認されました。※マウス実験による。

健康維持に毎日ミニトマト「1日3粒」の新習慣を

「“エスクレオサイドA”は熱に弱いので、トマトを生で食べるのが効果的。加熱する際はグツグツ煮込むのではなく、仕上げにサッと熱を通すのがポイントです」。

“エスクレオサイドA”はトマトにもミニトマトにも含まれており、「1日にミニトマト3粒を目安に食べると十分な効果が期待できる。大切なことは毎日の習慣として続けること!」

“エスクレオサイドA”とはサポニンの一種で、コレステロールの吸収を抑制し、血管に脂肪をつきにくくする働きがあります。血管の内側に脂質がたまってくると、脂質のこぶができ、血流を邪魔します。そこで、この“エスクレオサイドA”が過剰な脂質の蓄積を防ぎ、健康的な若々しい血管の維持ができるのです。

生産量日本一を誇る熊本のトマトは、はじけるような赤色とみずみずしさ、強い甘みが特徴です。

焼きスコッチエッグのフレッシュトマトソース

<材料・1人分>
【スコッチエッグ】
豚ひき肉 50g
たまねぎ 1/8個
にんじん 20g
キャベツ 20g
うずらの卵 2個
パン粉 大さじ1
バター(有塩) 少々
A 溶き卵 大さじ1
A 塩 少々
A 牛乳 小さじ1
A ナツメグ 少々
A パン粉 小さじ1

【トマトソース】
トマト 1/2個
たまねぎ 1/8個
アーモンド 1粒
B 米酢 小さじ1/2
B 塩 少々
B ブラックペッパー 少々
B しょうゆ 少々
B ゆずこしょう お好みで

<作り方>
【トマトソース】
1.トマトは角切り、たまねぎはみじん切り。アーモンドは粗く砕き、Bと混ぜる。

【スコッチエッグ】
2.うずらの卵をゆで、殻をむく。
3.フライパンにバターを溶かし、パン粉を炒める。
4.たまねぎ、にんじん、キャベツをみじん切りにし、A、豚ひき肉とよく混ぜ合わせ、2等分にする。
5.うずらの卵を中に入れて丸め、(3)のパン粉を全体にまぶす。
6.220℃のオーブンで約10分焼き、トマトソースをかける。

◇百菜元気新聞の2021年5月1日号の記事を転載しました。