日本食糧新聞社関西支社ふれあいクッキング局は、「本格和食と飾りきりでおせちを学ぶ」をテーマに、兵庫県猪名川町の阪急オアシス日生中央店内「キッチンスタジオ」で3日、料理講習会を開催した。おせち料理の一品としてお薦めの「蕗(フキ)の高野豆腐巻き」の調理方法などを、デモンストレーションを通じて紹介した。旭松食品と宝酒造が協賛した。

コロナ禍によって自宅で過ごす時間が増え、本格的な料理を楽しむ人が増加している傾向を踏まえ、和食の料理人からおせち料理の作り方を学んでもらい、家族で手作りのおせち料理を囲み新年を迎えてもらおうと企画。

協賛した旭松食品の「新あさひ豆腐」や、宝酒造の「タカラ本みりん国産米100%」〈米糀で甘みまろやか〉などを使用した。午前と午後の部に分けて2回実施し、計14人が参加した。

当日使用した協賛社の商品とデモンストレーションを行った料理

旬の素材を使った炊き込みご飯が人気の弁当店「しきしき」(大阪市中央区)の店主・奥本武志氏が講師を務めた。「フキの高野豆腐巻き」は、1枚のこうや豆腐を3~5枚にスライスし、炊いたフキを巻いて仕上げるという斬新なアイデアの逸品。

奥本氏がデモンストレーションを行うと参加者らは、こうや豆腐を薄くスライスする技術や美しい断面に感心した様子。試食すると、「だしとタカラ本みりん、しょうゆで炊いたフキとこうや豆腐は優しい味わい。本格和食のおいしさと奥深さを存分に味わえた」といった声が聞かれた。

新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底して実施した料理講習会

「高野豆腐の筑前煮」「ブリの味噌醤油(しょうゆ)漬け焼」「もやし納豆」のデモンストレーションと試食、ニンジンを使った「ねじり梅」などの飾り切り体験も行われた。本みりんを使ったものとみりん風調味料で仕上げたこうや豆腐の食べ比べでは、参加者が味わいの違いを実感していた。

◇日本食糧新聞の2020年11月11日号の記事を転載しました。