こんにちは。管理栄養士・ジュニア野菜ソムリエの稲尾貴子です。春から6月頃にかけて出回る新じゃがですが、7・8月頃は北海道産のものが出回ります。皮が薄く、皮ごとおいしく食べられるので、調理の手間が省けるだけでなく、皮に含まれる鉄分やカルシウムも摂ることができます。また、じゃがいもにはビタミンCが豊富に含まれており、熱に強い特徴があります。夏の紫外線でダメージを受けたお肌の回復にも効果を発揮してくれますよ。今回は、新じゃがなどの野菜をたっぷり使った簡単なレンチンメニューをご紹介します。

じゃがいもが主役

【材料】(4人分)
新じゃが 4個
たまねぎ 1/2個
にんじん 1/2本
アスパラ 3本
ウインナー 4本
バター 8g
塩 少々
こしょう 少々

【作り方】
1.野菜やウインナーはそれぞれ食べやすい大きさに切る。じゃがいもは皮つきのまま4等分にするなど、少し大きめに切る。アスパラは、根元を5cm程度皮をむき、3~4cmに切る。

2.じゃがいも・たまねぎ・にんじんを耐熱皿に入れ、ラップし、600Wで5分加熱する。

3.ラップを取り、水分が出ていたら捨て、塩こしょうして軽く混ぜる。

4.アスパラ・ウインナー・バターを入れ、ラップし、さらに600Wで3分加熱する。 じゃがいもやにんじんに竹串がスッと通らなければ、さらに1~2分追加で加熱する。

5.溶けたバターが全体になじむよう混ぜ合わせ、完成。

レンチンで時短!

洗って切ってレンチンするだけのお手軽なメニューです。バターのいい香りは食欲をそそりますし、シンプルな味付けなので野菜などの素材の甘み、うま味をしっかり感じることもできますので、小さなお子さんには特におすすめです。

今回は、バターは個包装のものを利用しました。バターは控え目に8gのものを1個使用しました。バター多目が好きな方は2~3個使用したり、取り分けてから追いバターをしても美味しくいただけますよ。

食欲の落ちる季節ですが、黒コショウやカレー粉などのスパイスを追加することで食欲増進効果もあり、大人も満足できるスパイシーな味付けにアレンジすることも可能です。是非、お好みでいろいろなアレンジを楽しんでみてくださいね。

ボリューム満点でおなか満足!

じゃがバターというと、じゃがいもと塩こしょう、バターのみで食べるイメージが強いことと思います。今回は、こどもにも食べやすい食材を合わせて彩りや栄養価のことまで考えたメニューをご紹介します。

たまねぎやにんじん、アスパラ、ウインナーをプラスし、ボリューム満点!味付けは塩こしょう、バターのみでシンプルですが旬を感じられるメニューです。

にんじんやアスパラにはビタミンAが豊富に含まれています。ビタミンAは、脂溶性ビタミンなのでバターなどの油と一緒に摂ると吸収率がアップします。アスパラに含まれるアスパラギン酸は疲労回復効果があり、ウインナーなどのたんぱく質と一緒に摂ることで効果が高まります。

また、たまねぎにはオリゴ糖が豊富で、じゃがいも、にんじん、アスパラなどの食物繊維とともに腸の活動を促し、便秘解消に効果が期待できますよ。

皮まで食べられる新じゃがを使用することで、皮をむく手間が省けられる上、新じゃがの皮は薄く、皮までおいしく食べられます。また、じゃがいもの皮には鉄分やカルシウムなども豊富なので、是非この季節は皮のまま料理してみてくださいね。