広島県東広島市在住のたべぷろ編集部員・椛山瑛代です。広島には「つぼやきカレー キートン」というカレーの名店があります。その独特な食べ方が人気の秘訣なのだとか。広島県人が愛するつぼやきカレーをご紹介します。

「つぼやき」はカレーのコクを楽しむ理想のスタイル

「つぼ」と呼ばれる鉄でできた特製の手鍋で煮込まれたカレーが、キートンの「つぼやきカレー」のスタイルです。
こちらがその「つぼ」。

よく煮込まれたカレーを味わってもらいたい、という想い思いから生まれたそうです。

「大鍋に仕込まれるカレーは、開店時と閉店時では濃度にもコクにも違いが出てしまう。いつ食べても濃度もコクも同じ味を提供できないか」と考えて、このスタイルにたどり着いたのだとか。

大鍋から「つぼ」に取り分けて再度火にかけるので、提供されるカレーはアツアツのまま。鉄の保温効果で食べている間は冷めないため、熱いカレー好きにはたまりません。

30種類近いトッピングと選べる辛さで自分好みのカレーに

トッピングの多さ、辛さのオーダーができるのもキートンの魅力です。30種類近くあるトッピングはどれにするか迷ってしまうほど。一皿に8種類以上トッピングをする強者もいたそうですよ。写真は一番人気のチキンカツカレー。大きくてサクサクでジューシーなチキンカツ。これも全て店内で手作りされています。

辛さは「A ふつう」からはじまり、「B 辛口」、「C 信じられない辛さ」と続き…、最後はZまであるという噂が。「伝説のZカレー」と呼ばれる、信じられないほどの辛さのがあるとかないとか…。メニュー表には、辛さはABCとお子様のみ書かれています。

ドーナッツ型のご飯も、食べるのが楽しくなるポイントです。アルバイトでも同じ量のご飯を盛れる様に-と始めたこのスタイル。見た目の楽しさもあってか評判になり、今ではキートンの定番スタイルになっています。

さて、どう食べる? 楽しみ方は十人十色

これだけの個性が揃う「つぼやきカレー」。お客さんの食べ方も多様です。

鉄の「つぼ」の中で保温されるので、しばらく置いておくとさらに煮詰まり、一晩おいたカレーのような濃度に。自分好みの濃さになるまで待つ人もいれば、少しずつかけながら変化を楽しむ人もいるそう。

ドーナッツ型のご飯も食べ方のレパートリーを増やしてくれます。ドーナッツの穴にカレーを全部入れて、ご飯の土手を崩しながら食べる人、ドーナッツの外にカレーを入れてご飯を島のようにする人、少しずつカレーをかける人。これにトッピングもどんな風に食べるか-など、考えるだけでも楽しめますね。

ぜひ一度足を運んで、あなた好みの食べ方を見つけてくださいね。