ナスが旬を迎え、スーパーに山積みになっている様子をよく目にするようになりました。煮浸しや天ぷらなどいろいろとアレンジしやすいナスですが、子ども人気はいまいちですよね。そこで今回は、子どもが食べやすいようにチーズをたっぷりと使ったナスのレシピを2つ紹介します。どちらも15分以内で完成するので、平日の夕飯にパパッと作ってみてください。

チーズがトロリ!ナスの丸ごと挟み焼きのレシピ

ナスを丸々一本使った豪快な挟み焼きです。輪切りにして作る通常の挟み焼きに比べて半分以下の時間で成形できるので、忙しい日にぴったり!肉だねをカットすると中に忍ばせたチーズがトロリと出てきて見た目もインパクト大な1品です。

【材料】(3人分)
ナス 2本
さけるチーズ 1本
豚ミンチ 120g
玉ねぎ(みじん切り) 1/4個
大葉(千切り) 3枚
片栗粉 大さじ1
塩こしょう 適量
醤油 大さじ1と1/2
みりん 大さじ1と1/2
砂糖 大さじ1

【作り方】
1.豚ミンチに玉ねぎ・大葉・片栗粉・塩こしょうを入れて粘り気が出るまでよく混ぜる。

2.ナスのガクとヘタを取り、ヘタ側が3cmつながるようにして十字に切り込みを入れ、身の部分を少し削いだら片栗粉(分量外)をまぶす。

削いだ身はみじん切りにして肉だねに加える。

3.肉だねを2等分して、縦半分に割ったさけるチーズを包むようにして棒状に成形しナスに詰める。

4.ナスの皮目にも片栗粉(分量外)をまぶしたら多めの油を入れたフライパンで転がしながら焼き色をつけ、蓋をして弱めの中火で5分ほど蒸し焼きにする。

5.余分な油や水分をキッチンペーパーで取り除き、醤油・みりん・砂糖を入れて強火で煮詰め照りが出たら完成。

すぐに調理をすればアク抜きは不要!

ナスは必ずアク抜きが必要だと思われていますが、カットしてすぐに熱を加える場合はアク抜きをしなくてもそれほど変化が無いと言われています。しかし、カットした面が空気に触れると酸化してえぐみや変色がおこるので、カットしたら素早く調理するのがポイントです。

今回はナスを丸ごと調理し、なるべく空気に触れる面を少なくしたり成形の時間がかからなようにしたりすることで、アク抜きが不要になり調理時間を短縮できます。

甘い味噌とチーズの相性が抜群!ナス田楽のレシピ

ナス田楽ってとっても美味しいですが、どちらかというと大人好みの料理ですよね。そこで子どもが食いつくように、たっぷりとチーズをのせました。味噌もチーズも発酵食品なので、この組み合わせは間違いありません!

【材料】(2〜3人用)
ナス 1本
ピザ用チーズ 大さじ5
味噌 大さじ1
砂糖 大さじ1と1/2
醤油 小さじ1

【作り方】
1.味噌・砂糖・醤油を耐熱容器に入れて混ぜ合わせたら、600Wのレンジで40秒温める。

2.ナスのガクとヘタを取り縦半分にカットする。

3.隠し包丁を入れる。皮は5mm幅で斜めに切り込み、身はやや深めに格子状の切り込みを入れる。

4.(1)の田楽味噌をナスに塗り込みチーズをのせたら、アルミホイルを敷いたグリルで10分ほど焼く。

隠し包丁を入れて短時間で火を通す

隠し包丁を入れることで中まで味が染みやすくなるという効果がありますが、それプラス短時間で中央部まで火が入りやすく、ムラなく柔らかくなるというメリットがあります。

通常隠し包丁は、仕上げたときに見えないというのが基本ですが、時短で仕上げたい場合は少し深めに入れるといいでしょう。そうすることで箸でカットしやすくなり、子どもでも食べやすいです。

田楽味噌は、最初に押し付けるように塗ることで中までしっかりと味噌が染み渡りますよ。どの種類の味噌で作ってもいいので、ご自宅にある味噌を使ってください。

ナスの“ここが嫌い”を解決して克服を!

子どもがナス嫌いの場合は、その理由を探ってみてください。

例えば、「トロっとした食感が嫌い」というのであれば、隠し包丁を入れた後に塩水に2〜3分漬ければ水分が適度に抜けて水っぽさがなくなります。

皮のキュッとした食感が苦手な場合は、ピーラーで皮を剥けばOK。その他にも、ナスの味が嫌いという子もいるでしょう。

この記事で紹介したナスの丸ごと挟み焼きは肉の脂と旨みをたっぷりすっているのでスポンジのような食感にはなりませんし、香りの強い大葉が入っているのでナスの味が適度に消されます。

ナス田楽もこってりとした濃い味付けなので、ナスの味を気にすることなく食べやすいはず。また、チーズをたっぷりとのせることでトロッとした食感になりナスの食感をごまかせます。

ナスが嫌いでも調理方法を変えたり味付けを変えたりすれば、食べられるようになるかもしれません。ぜひ、この記事で紹介したナスレシピを好き嫌いの克服にも役立ててください。