こんにちは!管理栄養士の安藤ゆりえです。夏が旬の定番野菜の一つと言えば「きゅうり」を思い浮かべる方も多いかと思います。この時期、特売の時にたくさん購入しておくという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、そんな時にも役立つきゅうりの正しい保存方法と15分以内で出来るきゅうりのレシピをご紹介します!

暑い夏の夜にぴったり!簡単冷や汁の作り方

冷や汁とは、山形県、埼玉県、宮崎県の郷土料理でだしと味噌で味をつけた冷たい汁物料理です。暑い日の夜…水分補給のためにも汁物は欲しいけど、温かい味噌汁は食が進まないというときにおすすめですよ。通常あぶったアジなどをほぐして入れますが、今回は時短のためツナを使いました。

そして温かい味噌汁にはあまり入れませんが、冷や汁にはきゅうりを入れるのが特徴でもあります。

きゅうりの保存方法の一つとして、きゅうりを2mmほどの薄い輪切りにして塩もみをし、水気を切って冷凍するという方法がありますが、冷や汁ならば凍ったままそのまま使えるのでオススメの使い方です!

【材料】(3〜4人分)
きゅうり 1本
ツナ(水煮) 60g
青じそ 5枚
すりごま 大さじ3
味噌 大さじ2
だし汁 2カップ

【事前準備】
だし汁は冷たい状態で使うので、事前に作って冷やしておくか、水で昆布を戻して昆布出汁を作っておくと便利です。

【作り方】
1.きゅうりを2mmの輪切りに、青じそを千切りにする。
きゅうりは新鮮なうちに切って塩もみし、冷凍しておくとそのまま使えます。

2.大きめの器にだし汁以外の材料を入れる。

3.味噌をめがけてだし汁を少しずつ入れ、味噌を溶きのばして完成。

もう一品欲しい時に便利!塩もみきゅうりで韓国風海苔和え

塩もみにしたきゅうりがあれば5分以内で出来る簡単な副菜です。海苔の風味が効いてどんどん箸の進む1品です。あと一品欲しい!という時にも重宝します。

【材料】(3〜4人分)
きゅうり 1本
塩 ひとつまみ
焼き海苔 1/2枚
ごま油 小さじ2
塩 適量

【 作り方 】
1.きゅうりを2mmの輪切りにし、塩ひとつまみを加えて塩もみしておく。

2.(1)にごま油を加えてよく和える。焼き海苔を適当な大きさにちぎって和え、塩で味を調えて完成。

塩もみきゅうりは時短の強い味方!

時短のためにきゅうりを塩もみしておくととても便利です。その理由をお伝えします。

・すでに切ってあるので包丁まな板を出す手間がない!
料理というとまず食材切るところからスタートするイメージですが、調理の度に包丁、まな板を出して、切って、洗って…としていると思いのほか時間がかかります。あらかじめ切っておくとそんな手間もなく、調理法や料理も決まりやすいので悩む時間も短縮されます。

・水分が抜けて保存がきき、味も決まりやすい!
きゅうりを塩もみすると水分が抜け、傷みにくく、切っただけよりも保存がききやすくなります。水分が抜けてパリッとした食感になるので、酢の物などにしても美味しく、また調味料と合わせても味が薄まらず、味が決まりやすくなります。

・そのままでも食卓に出すことができる!
塩もみしたきゅうりがあれば、浅漬け風の一品としてそのまま食卓に出すこともできます。また、魚料理の付け合せにしても良いですね。きゅうりに限らず塩もみした野菜は冷蔵庫に1つは常備しておくと便利ですよ。

きゅうりの正しい保存方法

夏の旬の野菜であるきゅうり。夏は冷蔵庫に常にストックしてある!という方も多いかと思います。安かったからたくさん買ったのは良いけど傷んでしまったというご経験はないでしょうか? きゅうりの正しい保存方法として冷蔵保存と輪切りにしてから塩もみをする方法をご紹介します。

・冷蔵庫で保存する
きゅうりはスーパーでは常温で置いてあることが多いですが、家庭では野菜室での冷蔵保存がベストです。きゅうりは湿気に弱く、きゅうりの表面に水が付いていると傷みやすくなります。また、温かいところで育つ野菜でもあるので寒すぎる環境も苦手です。

まずきゅうりを買ってきたら、しっかりと水気を拭き取り、1本ずつキッチンペーパーで巻いて冷えすぎを防止しましょう。

そして、ポリ袋またはラップで全体を覆います。

また、きゅうりは縦に伸びる野菜なので野菜室では立てて保存します。

こうすることで5日ほど、新鮮を保ちながら保存することができます。

・塩もみして冷蔵保存または冷凍保存
きゅうりはイボの部分に雑菌がつきやすいので、保存する場合は特によく水で洗い水分を拭き取ります。両端のヘタの部分をカットしてから2mmほどの薄さに輪切りにします。

ポリ袋に入れて、きゅうり1本に対して塩をひとつまみ加えます。

空気を入れて袋を振り、全体的に塩をなじませ5分ほどおきます。

きゅうりの水分がじわっと出てくるので、袋の上から軽く絞ります。

直接手で絞らず、袋の上から絞ることで、雑菌がついたり増殖したりするのを防ぐことができます。

空気を抜いて冷蔵庫で1週間ほど保存可能です。

または、全体を平らにならして冷凍庫で保存すると1か月ほど保存できます。

まとめ

安くて万能な夏野菜「きゅうり」。さまざまな料理に使いやすい万能な野菜ですね。正しく保存して毎日の料理に賢く活用していきましょう!