毎日の献立を紹介するブログ「藤原家の毎日家ごはん」は1日180万アクセス!ますます人気急増中のみきママさんの新刊が発売されました。子どもが野菜をパクパク食べるレシピや、お金が貯まる節約レシピの誕生秘話を伺おうとご自宅へ。お宅に上がるやキッチンで肉汁あふれる羽付き餃子をジュージュー焼いてのおもてなし。明るく前向きな、みきママさんのパワーをお届けします!

節約のポイントは「余計なものを買わない」

こんにちは!みきママです。我が家は末の娘が生まれるまでは、家族4人週6000円台の献立でやりくりしていました。いまは息子たちも大きくなり、5人家族なのでさすがに無理ですが、お金が貯まる献立にはいくつかのコツがあります。

基本は1週間のまとめ買い。家族に「来週、何食べたい?」と聞くと、「俺、ハンバーグ!」「私、カレー!」「僕、餃子!」とリクエストが上がります。主婦もまったく同じで、夕飯は何も浮かばないのに、来週食べたいものなら次々と出てくる出てくる(笑)。みんなのリクエストを基本に買い物をします。

ポイントは、絶対に○○しない。○○は「余計なものを買わない」です。買い物に出るとついつい余計なものをカゴに入れがちです。でも、調味料のストックなら一つあれば十分。肉が安ければドーンと買って小分けして冷凍室へ。これをしっかり守れば食費は確実に抑えられます。

何しろ新婚当時、夫はまだ新入社員。給料が少なく、給料日の2、3日前は手元のお金が100円なんてことがしょっちゅうでした。外食なんてとうてい無理。けれど、節約を始めるとゲームみたいで楽しくて、すっかりハマりました。

たとえば安い豚こま肉をかたまり肉に変身させたり、野菜でかさ増ししたり、なかなか行けないレストランのメニューの再現レシピに挑戦したり。それが私のレシピの原点になっています。

ごはんが「おいしい」は当たり前 そこに娯楽と楽しい仕掛けを!

我が家の食卓はいつでもエンターテインメントです。ごはんがおいしいのは当たり前。そこに娯楽とサプライズな仕掛けがあれば、もっともっとごはんがおいしくなりますよね。

だから、楽しい演出を食卓へ。そのアイデアを我が家だけでなく、日本中の食卓にもお届けしたいと常々思っています。

たとえば、いま話題の本『みきママのおうちで作る外食ごはん あの人気店の味をまねしちゃいました~!!』で紹介した、おうちが新大久保になる韓国メシ「とろーりのび~るチーズサムギョプサル」。新大久保にある数々の人気韓国料理店で食べ歩いて研究を重ね、どうしたらチーズがのびるかを徹底研究しました。だって、お店の人に聞いても絶対に教えてくれないんですよ(笑)!

研究の結果をもとに、我が家の食卓で「誰が一番チーズがのびるか選手権」を行い、なんとなんと、天井までびよ~んと切れずにのびるチーズが完成しました。

ではクイズ。どうしたらこんなにのびるでしょうか?さけるチーズを使う?納豆を入れる? どれも不正解。答えはシンプルです。知りたい方は、ぜひ本をご覧ください。「ええーっ!」と驚くはずです。

実はここだけの話、大人がおいしい味というのは、上品すぎて子どもたちにはパンチが弱いのです。私の舌でおいしいと思ってつくっても、子どもたちは残しちゃう…。せっかくつくったごはんを残される痛~い経験から、たくさんのことを学びました。どうしたら野菜を食べてくれるか?そこで得た学びから生まれたのが「やみつきナムル」のレシピです。

(左)味つけは、にんにくと塩こしょうだけ!ホットプレートに、鶏肉と野菜をたっぷりのせてジュージュー。(右)使う野菜は、ピーマン、たまねぎ、ミニトマト。フライパンでつくる簡単パエリア!

冷蔵庫にある野菜でつくれちゃう! 野菜嫌いの子でも“パクパク”の人気メニュー

野菜嫌いの子どもでもパクパク食べる、我が家の大人気メニューを紹介しましょう。

用意するのは冷蔵にある野菜、もやし、ほうれん草、にんじん、キャベツなど、なんでもOK。ゆでてあえるだけのナムルです。調味料は、ごま油、塩、味の素だけでめちゃうまです!こんぶのうま味の素・アミノ酸(グルタミン酸)が、箸が止まらない秘密です。

もう一つが「うま塩ぎっしり焼き」。使う調味料は、塩、こしょう、にんにく。にんじん、れんこん、じゃがいも、キャベツ、ブロッコリーなどの好きな野菜をホットプレートにギュウギュウ並べます。野菜の隙間に下味をつけた鶏肉を入れ、フタをして焼くだけ。鶏のうま味が効いて野菜をもりもり食べてくれます。

我が家ではホットプレートが大活躍。子どもたちが自分たちで、焼きそばや親子丼、焼きカレーなどを朝からつくっています(笑)。門司港風焼きカレーやパネチキン、調理時間10分の蒸ししゃぶ、大判焼きなど。卓上で自分たちでつくりながら食べる楽しさがいいですよね。時には食卓で天ぷらを揚げることも!

キャンプもおすすめです。私は独身時代、旅行会社で働いていたほど無類の旅行好き。鳥の声を聞きながら、星空を眺めながら、心地よい風に吹かれながら、そして家族で火を囲みながら食べるごはんは最高です。炭火で焼けば、子どもたちは野菜をパクパク!

それが無理なら、近くの公園でお弁当を食べるだけでも、パクパク!ですよ。

子どもに野菜を食べさせるには、ちょっとした“小細工”があればOK。前の晩に残したものをお弁当箱に詰めただけなのに完食したり、リクエストに応えた主菜を用意するだけで野菜の副菜もペロリ。そんなヒントを、今回の新刊『みきママの100楽レシピ』でもたくさん紹介しています。

<プロフィール>
藤原美樹(ふじわら・みき) 主婦歴15年のおうち料理研究家。夫と長男はる兄(16)、次男れんちび(12)、長女杏ちゃん(6)の5人家族。常に「時短・簡単・節約・豪華」な料理を紹介して人気に。2016年に開設したインスタグラムのフォロワー数は27万人超え。著書は『みきママのおうちで作る外食ごはん』『みきママのめちゃうま!節約レシピ』(共に扶桑社刊)他多数。YouTube:みきママChannel

『みきママの100楽(たの)レシピ』(別冊ESSE)
ムック本(ソフトカバー) 144ページ 定価:本体1100円(税別) 扶桑社刊 (C)藤原美樹

◇百菜元気新聞の2020年6月1日号の記事を転載しました。