スープストックトーキョーは3月23日~4月10日の期間限定で、新商品「桜とひしおの花見粥」=写真=を発売する。このスープは、4月17日~6月7日に東京都港区の森アーツセンターギャラリーで開催される「おいしい浮世絵展」の出展作品、三代歌川豊国(国貞)の「見立源氏はなの宴」から着想を得て生まれた。

同品は、江戸から続く桜を愛(め)でる花見の華やぎ、桜の持つはかなさをカップの中に表現した。鹿児島県産鰹本枯節や羅臼昆布、広島県産カキ、鯛醤(たいびしお)などを合わせた和のだしをしっかりと利かせ、タイ、タケノコ、菜の花を忍ばせたかゆ。

火入れをしない生醤油「ひしほ醤油」のもろみの芳醇(ほうじゅん)な香りを閉じ込めたジュレに桜を添えて、淡い紅の春がすみに浮かぶ一輪の桜を再現した。

これまでも同社は「アートスープ」という、アートからインスピレーションを受けてカップの中で作品の世界観を表現する試みを重ねてきた。第8弾となる今回、初めて浮世絵から着想を得た。

全国のスープストックトーキョー店舗と、おだし東京で取り扱い、レギュラーカップ590円(税抜き)で販売する。エチカ表参道店、エチカ池袋店では期間限定で店内に桜のディスプレーを飾り、春らしさをさらに盛り上げる。

◇日本食糧新聞の2020年3月27日号の記事を転載しました。