札幌在住のたべぷろ編集部員・吉田匡和です。7月7日は「カルピスの日」。これまでカルピスにはさまざまな味が誕生しています。今回は北海道らしいメロンとラベンダーを使って、オリジナルカルピスを作ってみました。

カルピスの98回目の誕生日

「カルピスの日」は1919年7月7日(七夕の日)にカルピスが発売されたことにちなんでいて、今年は98回目の“誕生日”を迎えるのだそうです。カルピスの生みの親である三島海雲氏は若いころモンゴルの長旅に出かけましたが、体調を崩して瀕死の状態になりました。しかし遊牧民たちが飲んでいた「酸乳」のおかげで体力を回復。その後、酸乳を日本に広めるべく努力を重ねてカルピスが誕生したそうです。

カルピス®の生みの親 三島海雲|カルピス®の想いと歩み|CALPIS

ラベンダーカルピスの作り方

北海道を代表する観光地といえば、富良野をイメージする人は多いでしょう。女性ファッション誌で話題となり、ドラマ「北の国から」で一躍全国区となりました。7月から8月にかけて、色とりどりの花が咲き乱れ、観光のピークを迎えます。人々のお目当ては、なんといってもラベンダーです。紫色の花は香水のような香りを放ち、街中に爽やかな風が吹きます。

富良野では1980年代から、ラベンダーのエキスをカルピスとブレンドした「ラベンダーカルピス」をメニューに加えるお店が出現しました。薄紫でほのかにラベンダーの香りがする「ラベンダーカルピス」は、たちまち富良野を訪れる旅行者の間で大評判となりました。今では富良野の定番ドリンクとして定着しています。

まずはハーブティーの専門店などで、ラベンダーを購入します。価格は350円くらい。ポプリに使われているだけあって、封を開けると爽やかな香りが広がります。次に少量をポットに入れて熱湯を注ぎ、数分蒸らしてエキスを抽出します。


少し冷ました後で、色を付けるためにレモンを数滴たらし、カルピスとミックスします。カルピスの酸味とラベンダーの香り、苦みが交わって、何ともいえないおいしさ。視覚・嗅覚・味覚の3つの感覚で楽しむことができます。ラベンダーの香りには気持ちをリラックスさせる効果があるので、忙しい仕事の合間や入浴後、就寝前に飲むのがおススメです。

メロンカルピスにも挑戦

富良野の名物はラベンダーだけではありません。農業が盛んな富良野は果物の種類も豊富。中でも甘みの強いメロンは特産品です。「富良野繋がり」で、メロンカルピスも作ってみました。

まずはメロンをミキサーにかけます。なかなかの高級品ですが、現地では規格から外れたメロンが「ハネもの」として、格安で売られていることがあります。もちろん味は変わりません。市販品とは違った、果汁100%のジュースの出来上がり。カルピスの味は薄目にしたほうが、よりメロンの味の主張を感じます。お好みでハチミツを入れてもOKです。

果肉もたっぷり入って、ナチュラルなおいしさが口いっぱいに広がります。富良野の二大名物を使ったオリジナルカルピス、ぜひ味わってみてください。