キユーピーは3月5日から、2019年9月にリニューアル後、販売好調なベビーフード「にこにこボックス」シリーズに、月齢9ヵ月ごろ向け5品を追加する。「魚のトマト煮」など下処理や調理に手間がかかる食材を使用、手の込んだメニューを充実。好評の動物イラストも新たにデザインした=写真。

60g×2税抜き300円、年間販売目標3億円(小売ベース)。新たに展開するのは、「すき焼き風ごはん弁当」「野菜とレバーの和風煮弁当」「お魚のトマト煮弁当」「北海道コーンパスタ弁当」「まぐろと野菜の和風煮弁当」の5品で、大人と同じ3回食になる月齢9ヵ月ごろ向けに発売。いずれも外箱にはハリネズミやパンダなど新しく5種類の動物をデザインした。

同シリーズは、レトルトカップ入りの主食とおかずが1箱に1個ずつ入ったベビーフード。電子レンジでの加熱が可能な容器を採用し、温めずそのままでも食べられる。

外箱(特許・意匠・商標を出願中)は片手で2カップを安定して持てるトレーとして使え、パペットにもなる動物をデザイン。乳児の“もぐもぐ”“かみかみ”を促すことができるなど、おいしさに加え、乳児が楽しい食体験ができる点が好評を得ており、好調に推移している。

出生率の低下が続く中でも、ベビーフード市場は伸長。同社は今後も、乳児の成長に合わせた商品開発を進め、親子の触れ合いを大切にした子育てを支援する方針。

◇日本食糧新聞の2020年2月21日号の記事を転載しました。